万葉集巻十二 三〇四三番歌
三〇四三番歌
原文: 露霜乃 消安我身 雖老 又若反 君乎思将待
読み: つゆしもの けやすきあがみ おいぬとも またをちかへり きみをしまたむ
現代語訳: 露霜のように 消え入りそうな我が身は たとえ老いてしまっても また若返り あなたが来るのを待ちましょう
メモ
つゆしも‐の 【露霜─】〔枕〕
(1)露や霜が消えやすいところから、「消える」やそれに類した語にかかる。
(『日本国語大辞典』)
露霜のような、一瞬で消えゆきそうな儚げな身体と対照的に、その人への想いの強さを表している歌、なのかな。
本文の引用および読みは『新校注 萬葉集』を参考にしています。
※前々回のも同様です。
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