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韓国に行った話⑨

Hello〜 ペリーです。

聖水の記録を続けます。

カフェ「onion」は駅の高架下を歩いて行った先にありました。

いま見返して、屋上テラス席の存在に
はじめて気づきました。

70年ほど前に建てられた建物をカフェにしたらしく、すすけた壁の色が涼しげで逆にすごくいい感じです。
最近の熱いスポットは全部そうでしたが、日本人だらけでした。

椅子とかのバランスもいいですね
みすぼらしくならないラインが難しそうです
奥はそれぞれグループ席になっています
外との境界線が曖昧で、なんかフワフワした空間でした

食べ物は豪華なケーキやパンが中心で、見た目にすごくこだわっていました。
重そうに見えますが、空気がしっかり入っているのか、食感は意外にも軽く、パクパク食べてしまいます。

見るだけでも楽しい
形に惹かれてつい買ってしまう
粉糖も上品な味でおいしい
真ん中のパイ+シュークリームのようなお菓子は
クリームがなんかヨーグルト風味で爽やか、いい感じ

有名な話のようですが、韓国のカフェでは冷たくて薄いコーヒーが標準装備のようです。
菓子の合間にズルズルと飲むと口が落ち着きます。

すごく印象的だったのは店内のBGMです。
大貫妙子「4:00A.M.」、荒井由美…ではなくハイ・ファイ・セット「中央フリーウェイ」など、なぜか往年のジャパニーズオシャオシャポップ(このジャンルを正しくは何というか誰か教えてください)が延々と流れ、のどかな空気をなぜかちょっとアンニュイにしていました。
いつか山下達郎でもかかるんじゃないか…などと考えていた矢先に流れてきたのは「プラスティック・ラブ」。惜しい。

そっか。いま韓国の最先端は懐メロオシャポップなのか、となんだか嬉しい反面、これから竹内まりやを聴くときは片隅にこの韓国のカフェの記憶がセットになるんだ、二度と来られないかもしれないのに、と切ない思索が胸をキュッと締めつけるのでした。
多感になった私は、このカフェですっかり長居してしまい、名残惜しくも午後の聖水ストリートに再び繰り出しました。

聖水編が続きます。

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