日本も同じじゃないですか?

 昨日、読んだ記事で韓国の学生が就職するにあたって、必要なスペックとして「8大スペック」というモノがあるみたいです。

 その内容というのが、「出身大学」「成績」「海外語学研修」「TOEICの成績」「大手企業が開催する公募展」「資格」「インターン」「ボランティア活動」の8点なんですけど、これらを学生時代にある程度のスキルにまで達するのは難しいですよね。
それこそ、これら意外の要素を捨てていくしかないと思ってしまいます。
 仮に大学の4年間だけだと割り切って、これらを磨いても、上手くいく保証もないわけですしね。

 日本の学生でも内容は違ったとしても、自分が向かいたい将来を見据えて、努力している人達はいると思いますが、記事に書かれている様な『友人や恋人と食事に1時間費やすより、10分でコンビニのご飯を食べて、残りの時間はスペックを磨くことに使う』という状態にまでは至らないですよね。

 私は物事には限度というか配分が必ずあり、それらを見誤ると壊れてしまうと思っています。

 当然というか、ここまで追い込まれた韓国の青年たちは自らを「N放(ポ)世代」と呼ぶみたいで、「放」とは、韓国語で「諦める」という言葉の頭文字らしく、その意味を込めて、自虐の意味も含めて、そう呼んでいるみたいです。

 その一世代前は「三放世代」という言葉で表現され、「恋愛」、「結婚」、「出産」を諦めた世代だった様です。
 今はこれらに「就職」、「マイホーム」、「人間関係」、「将来の夢」、最後に「自分の人生そのもの」など不定数の「N=すべて」を諦めるしかない状況に至ったみたいです。

 ただこの記事を読んでいて、日本も同じ流れに乗ってしまっている気がしています。
 要因(韓国で云うなら就職が要因だと思います。)は違うと思いますが、若年層は韓国と同様に色々な物を諦めてます。
 一概に日本の十代、二十代の方が「恋愛」、「結婚」などを諦めるに至った要因は同じ要因ではないにしても、要因の根元は同じだと思うので、早急に調査し、対応を考えていかないくてはいけないのではないでしょうか。

 韓国は2018年の出生率は0.98%で、世界で初めて出生率が1%を割った様なのですが、日本も対岸の火事ではなく、現状が続いていけば、同じ様な出生率に至るのではないでしょうか。
 別に不安を煽りたいのではなく、問題を認識し、考えていく必要がある。
 そう言いたいだけです。

 街を歩いている時に目にする十代、二十代の方々が楽しそう笑っている国であって欲しいです。