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見当違いの記事と見当違いのキャンペーンがもたらすモノは?

『GoToキャンペーン』が波紋を広げていますが、そんな中で気になる記事を読みました。
『夏休みに旅行に行くかどうかも自分一人で決められないのか』という記事です。
記事を要約すると日本人は旅行に行くことぐらい、いい大人なんだから自分で決めなさいといったことから日常を取り戻さなくてはいけないみたいな事を書いている記事です。
こういった考え方の人の大半は年配(還暦前後の男性)と思っていたら、その通りだった事に驚きました。

まず旅行に行く事に悩んでいる人なんかはいなくて、こういった状況を鑑みても、行く人は行くし、行かない人は行かないのは皆そうなんです。
ただこういった状況だからこそ、わざわざ人の移動を促進させて、さらに蔓延させる必要もないでしょうと思っている方々が今回のキャンペーンに疑問を呈しているんですよね。
そこに税金を1兆7千億円も投じているならば、なおさら機会を見定めて、改めるという判断が必要なんではないでしょうか?
ただこういった事をいうと賛成派の人たちは、「では、いつならいいんだ!」と訊ねてくるんですけど、元々は収束したと思っていたら再発し始めているわけじゃないですか。それを考えるといつ始められるかは分からない訳で、ただ分からないからといって、すぐに始めなくてはいけない事でもないので、現況を見定めて、いずれ行うという事で改めましょうということなんです。
少しズレてしまいましたが、旅行に行く行けないで迷っている人なんていない(と思っています)のに、その事を焦点にして書いている時点で現状が見えていないんでしょうね。


さらに記事の最後に書いている「70代80代の方は慎重になるべきだが、若者はいつまでも家にいてはいけなくて、マスクと手洗いとうがいをちゃんとして、3密を避けて、我々は日常に戻らなくてはいけない。」といった内容が書かれているんですが、本当に現代人なのかなと思ってしまいました。
若者が一斉に外に出て、各地に出掛ければ、そこに住む70代80代の方が感染するわけじゃないですか?
結果として、蔓延するわけですよね。
こういった事は年齢とか関係なく、活動範囲を限定して、生活を行うしかないと思うんです。
あと私個人の考えとして、前時代的な考え方の人ほど今回のコロナ騒動に対して、「日常を取り戻す」とか「日常を(元に)戻す」と言う人が多いと感じていて、もうマスクや手洗い、うがいなどもそうですけど、街での行動の一つ一つが今までとは変わっていますよね。
そして、それらはこれからも色々と変わっていくと思うんです。
そう考えると「日常を取り戻す」や「日常を(元に)戻す」のではなく、「日常を変化させていく」しかないと思うんです。

電車や飲食店の状況が様変わりして、今まであったやり易さは消えていったと思って、これからのやり方を皆で考えて、皆で慣れていくのがこれからの日常の在り方なんじゃないでしょうか?

最後に『記事の執筆者がテレビ局関係者だと分かると、ああいった政府の発案を推し進める記事を書く理由も察してしまえる』という日常は戻ってきたのかもしれないですね。