木村花さんの死去の原因が誹謗中傷だという報道からネット上の誹謗中傷に対して、法的措置も行える様に改正する流れで世の中が動いていますね。
そんな動きを受けて、書き込んだ事から不安になり、弁護士への相談が微増しているというニュースを見まして、その話を友人と話していると「削除すれば大丈夫でしょ。」といった意見を言っている人がいて驚きました。

友人の言う「大丈夫」というのは「閲覧が出来なくなるから大丈夫でしょ。」なのか、「削除したから後が終えなくなるし、大丈夫でしょ。」なのかどちらの意味で言っているのか気になりましたが、ただの友人同士の雑談なので、深く聞かない様にして、流してしまいましたが、「削除＝データが消える」と思っている人がいるんだと思いました。

実際に運営がDB（データベース）をどういった設定で運用しているのかが分からないので、断定した形ではありませんが、基本的には論理削除という形でデータの削除を行っていると思われます。

この論理削除とは何かを説明すると、実際にデータを削除しないで、データを見れない様にする削除方式と考えて下さい。
削除方式（？）には論理削除と物理削除という方法があるのですが、下記の様な形になります。

物理削除とは、エクセルでいうと削除したい一行を丸々削除
論理削除とは、エクセルでいうと削除列みたいな列を用意して、その削除列に「0」が入っていれば、見れる。「1」が入っていれば、見れなくする（観覧上は削除された様に見える）。

上記の例でいうとSNSで削除を行っても、書き込んだ内容のを削除するのではなく、削除列の数値を「0」から「1」（実際は真偽値）に書き換えているだけなんだと思います。

基本的にデータを元に戻す想定でDBは構成するので、一般的にシステムの動きとしては論理削除で動作させます。
その結果、データは残り続けるので、データログを元に追跡する事は可能です。

よく分かっていない人が多いのですが、書き込んだ内容というのは基本的には残り続けます。
ですので、簡単にネットに書き込むことは止めましょう！

そもそもネットに誹謗中傷を書き込んで、何が楽しいのかが分かりませんが…
それを書き込むことで何を得られるのでしょうか？
多幸感？
誹謗中傷でそれを感じられるとしたら、現代人として欠陥を持っているのかもしれません。
こういった事を友人たちと話している場でいうと、「得られる得られないじゃないねん！」と言われてしまうので、現実では言わない様にしてるんですけどね。