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ロボジーに学ぶマネジメント手法

シンガポールに限らず海外の現地法人で働いてる人なら経験してると思うが、現地のトップが数年単位で変わるというのはよくあることだと思う。

シンガポールでは現地トップの肩書きでいくとMD(マネージングダイレクター)と呼ばれる現地社長さんみたいな感じが一般的らしい。そもそもMDは定款上の役職であり、その権限の範囲も人数も定款によって定められるみたいだけど、母数は少ないが自分含めて周りを見ていると現地MDの発言による影響力は非常に大きいと感じる。

僕の働く会社でも直近で新しいMDに交代となり、職場の雰囲気がガラッと変わった(いい意味で)。というのも、来て間もないことと本人の性格にもよるところが大きいと思うが、非常にこちらの話をよく聞いてくれ、問題点を抽出し、解決に向けて実行してくれるからだ。報連相(ホウレンソウ)ではなく、いま流行り?の雑相(ザッソウ)みたいな感じで雑談の延長で気軽に相談できるのもポイントだと思う。

そんな中、雑談の延長でいくつかの問題点をいままで挙げてきたけれど、必ず返しに「どうやったらいいと思う?」と聞かれていたことに気付いた。

あれ?これってどこかで見たことある手法だなと思い返してみると、、、


ロボジーだ!!


映画「ロボジー」はロボット開発会社の製作チームが製作中のロボット(ニュー潮風)を誤って壊してしまい、代わりに老人をロボットの中に入れてその場しのぎで、次々とトラブルを回避していくというドタバタコメディなんだけど、物語の終盤に製作チームがニュー潮風を作った開発チームとして一躍有名人になってしまい、理大の学生を相手に講師として招かれ、ロボットに対する技術的な質問に対して「うん、まーそんな感じかな」とかいった感じで全く答えられないシーンがある。

ハラハラしながら見ていると、矢継ぎ早の質問に対して製作チームの1人が

「あなたはどう思いますか?」 

と質問を質問で返すのだ。

すると質問した学生は考えだし、周りの学生も巻き込んで勝手に盛り上がって自分達だったらこうするといった感じでホワイトボードにロボットの構造図を書き出していく。製作チームはそれから発言する事もなく、勝手に学生達が作り上げた構造図をこっそり写真に撮って学んでいく。

あ、これロボジーの手法だなと

としばらくして気付いた。

もちろん本人はこの製作チームとは違い、知識も経験も、自分なりの解決策も持っている方だと思うけど、質問された側は、すんなりと自分なりに考えた解決策を提示してしまうのではないのだろうか。

ジョジョ好き、吉良吉影好きな自分としては、小さい頃から、「質問を質問で返してはいけない」という強い思い込みがあったし、

相手との関係性にもよるかもしれないが、案外普通に質問を質問で返すと、解決策も提示してもらえるかもしれないし、マネジメントに限らず営業手法でも使えるかもしれないと気付いた今日この頃。

夫婦間では自分の意見のない頼りない夫と思われてしまいそうなので控えるが、仕事で使えそうな人に対して、まずは実践してみようと思った。

 

おわり

#シンガポール #マネジメント #営業 #ロボジー



















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