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詩【少年の薔薇】

衝撃的に出会った夏
僕の心は侵されて
侵略され続けている
あの日あの時
夢を見たのは
平凡な日常だったのに
僕は今も走り続けている
あの日あの時
少年の薔薇

今さら後には引けないから
今さらあの日には戻れないから
悔しくて流した涙
切なくて流した涙
灰色のジュークボックス
ネズミ色の廃屋で
叫び続けた歌がある
叫び続けた夢がある
今さら聴けない
今さら言えない
あの日あの時
少年の薔薇

世界で誰かが悲しんでいると
知った今でも変わらない
日々は確かに流れていき
衰えた君がそこにいる
音楽は変わらないのに
言葉もあの時のままなのに
奴らが叫び
奴らが笑う
何があの時と違うのか
あの日あの時
少年の薔薇

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