父が娘に語る経済の話

7月は仕事に追われていまして、すっかり更新が滞ってしまいました。

今回は「父が娘に語る経済の話。」


実はゴールデンウィーク前に購入して、ゴールデンウィーク明けくらいに読了した本。

なので、記憶がやや曖昧 笑。

(このパターン多いな…)


気づかない間にベストセラーになっていて(元々売れてましたけどね)、最近ではどこの本屋さんでもたくさん並んでいますね。


副題が「美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい」となっていまして、私の中では前半は正解、後半は人によるかなって感想です。


一般的な経済学のテキストと違って、理論を解説するというよりは、身近な具体例から経済システムそのものの骨子を浮かび上がらせていくスタイルの本。

で、言葉もそんなに難しくないので、確かに読みやすい。

のですが、導入例がアボリジニがイギリスに侵攻しなかったのはなぜか、といった話なので、そもそもの一般教養がある程度ある人じゃないと、話の根幹を理解するのは難しいかもしれないなと思いました。

学生時代日本史を選択していて、世界史は本当に概論くらいしか知らない私。

そんな私が読むと、アボリジニの歴史は知識としてざっくり知っていても、その背景や思想などの突っ込んだことまでは知らないので、表層的には話を理解できても、副題にあるような、深くて壮大な話、といった感覚にまでは行きつかないのです。


そういう意味では、元々一定の教養レベルがある人が読んだ方が、より奥深さを感じられる本ではないかなと思いました。

ですが、噛みごたえがあり、経済の理論ではなく骨子というかそもそもの成り立ちを浮かび上がらせようとしている本なので、哲学とかが好きな方が読むとたまらなく面白い本だろうなと思いました。


私個人としては、自分の基礎的な教養レベルをもう少しあげてから(笑)再読してみたい本です。

寝る前に読むより頭が冴えている時に読むことをオススメします。


「父が娘に語る経済の話。」3.5点







 

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