聴いてます③
今日の聴いてますは、「BPM」ゆれる
とりあえずまぁ、色々を置いておいて、聴いてみていただければ本当に嬉しい。今聴けない方は、きっと後で聴いてください。損はしない、はず。
たまに、息をしていたくないと思う時期がきて、私はこの曲だけを聴きながらほとんど景色の変わらない並木道を歩いたりする。
頭の中を占めるものは何もなくて、ギターと歌声、ドラム、ベースが暴力的に耳のあたりから私の中に入ってきて、諸々を侵して出て行く。
毎日が怖いくらい楽しい
毎日が狂ったように悲しい
この二つを同じ歌の中で、こんなに直接的に歌われてしまっては、いきていてこの歌に出会えてよかったなぁと思わざるを得ない。
とても速い曲で、すぐに終わってしまうのだけれど、何度聞いても飽きない。私の主観だし、主観を押し付けるようで申し訳ないけれど(そんなことをいってしまったら何も書けない)、跳ねるようにかき鳴らされるギターが好きで、生活に一度でもくそって思ったことのある人は、どうしても、一度聴いてみてほしい。
ゆれるの音楽のメロディラインは、とても心にくる、有り体に言うとエモいと感じることが多いのだが、どうしてそう思うのか考えていると、いつかテレビで、このメロディラインをいいと感じる人が多い、といくつかのメロディラインが紹介されていたのを思い出した。
確か、亀田音楽専門学校という番組で、音楽プロデューサーの亀田誠治さんが紹介されていたような気がする。
紹介されていたメロディラインは、確かにどれも耳に残って、少し切なさを感じるような、素敵なメロディだった。
番組の会場にいる人の反応から、あぁ、みんないいと思うんだな、と思って、なんだか嫌になった。
みんなちがった感性を持っているはずなのに、どうして大多数がいいと思うようなものが存在するんだろう。人間の原記憶というのか、遺伝子というのか、そういったものに影響するエッセンスがあるのか。
どうして。
そんなことを思って、説明できない、「なんだか嫌」という気持ちになった。どうして嫌だと思ったのか、今でもうまく説明できない。
ゆれるの作る音楽はいつも私の心にくる。
切ないような、愛おしいような気持ちになる。
ゆれるはとても有名、というわけではないし、誰かに勧めてみたこともあまりない。
なんだか、そういう存在が、あの時の「なんだか嫌」という気持ちを説明してくれているような気がする。
私が、いいと思う音楽。
大多数が良いと思うはずの音楽、ではなく。
文章で音楽のことを表現することは、本当はものすごく野暮なことなのかもしれないけれど、そんなことを蹴り出して、書きたくなってしまう曲のことを、この「聴いてます」では書いています。
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