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推しが、脱退するって。

2024年、年明け早々、たくさんの方の胸を締め付ける出来事が続いていますね。
年明けとともに、このnoteを始めようと考えていた私は
疲れてしまった心が立ち直るのに時間がかかりました。

そしていざ、ここを開こうと思った頃に
推しが、脱退を発表するなんて。

「もしかして……そんなこと考えてたりするのかな?」
と思うことは、少なくはありませんでした。
変な言い方するなぁ、って気になることは多かった。
でも、「まさか、彼に限ってそんなこと」と思っていました。
そのまさかが、現実に起きてしまった瞬間、
身体中の体温が一気になくなったような感覚でした。
涙なんて出ませんでした。
涙を流したくありませんでした。
「脱退までの時間」が、始まってしまうような気がしました。

そんな気持ちのまま、夜も眠れなくて。
それでも眠ってしまって。朝起きた瞬間のあの気持ち。
「あ、そういえば。」と、現実を思い出した瞬間の
今まで感じたことのない寂しさ。悲しさ。苦しさ。
その日から、仕事が4連勤で本当に助かりました。
そのまま仕事が休みだったら、きっと立ち上がれなかった…


推し、という存在に心をやられてしまっている時間は
小説『推し燃ゆ』の一節を思い出します。

「推しは、私の背骨だ。」

背骨。
それがないと、立っていられない。歩けない。進めない。

あの一節を読んだ時、私は
「自分は、そうならないでいよう」と直感的に思いました。
私は、私の背骨で立たないといけない。
昔から、周りに影響されやすい性格だったし、自分自身をよく見失って迷うことが多かったから。
自分をしっかり持って、自分でしっかり立って進んでいこう。
推しの存在は、「背骨」じゃなくて「彩り」なんだ、って。
そんないい距離感を見つけていこうと、決めていたのに。

しっかりと、推しが私の背骨でした。

手放さないといけない瞬間になって、気付くなんて。
こんなに依存して、心の拠り所にしてしまっていたなんて…
推しが脱退を決断したこと、それをメンバーが送り出したこと、
そのどちらも、私は否定する気持ちは全くありません。
ただ、推しにこんなに依存していた自分に、絶望しました。

推しの人生は、推しだけのもの。
推しの物語は誰にも、奪うことはできない。
納得しているのに、推しに依存している自分が、拒んでいる。
そんな日々が辛くて、しんどくて。
でも、その推しの選択に「NO」と言える権利は私にはないし
「NO」と言いたいわけでないんです。
だから全部、もうこれは、私の問題。
私の問題なんです。


彼の脱退は、3月末。
それまでにドラマ出演もあるし、グループでのシングル発売もあります。
私は、その3月末までに、自分の中の問題を綺麗に解消できるのでしょうか…
不安だし、消化するのもはもっともっと時間がかかりそうだけど。
後になって、この大事な3ヶ月を後悔したくないので、
ちゃんと向き合っていける強さを持って、自分の背骨を作り直していこうと思います。

2024年は閏年ですね。
2月が1日、多いですね。
その24時間がどれだけ大事か…
それを考えた途端、ちょっと、泣けてきました。

お別れまでの時間が、始まってしまいます。


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