フランスに着いてから受講義務がある移民対象講座から始まり、約5年間市民講座や街のボランティアの人達が主催する講座等々、住んでいる街にある外国人を対象にするフランス語講座のはしご生活を満喫。　

クラスで顔をあわせるクラスメ－ト達は、講座によってフランスに来た目的や滞在する理由が全く異なりバラエティ豊かな人達で

　
・メルセデスベンツで優雅に通学するドバイの元建築家

・プロの地元チ－ムのプロバスケットボール選手のアメリカ人やセルビア人

・ブラジルからの駐在妻

・毎日旦那さんの送迎で通学するタイやカンボジアからフランスに嫁いだ人

・ベビーシッターや家事をしながらフランス語を習えるオ・ペアという留学プログラムを使ってに来た学生

・学校に一度も通った事がないというインド人やブルキナファソ人

・退職後に念願のフランス移住を叶えたドイツ・イギリス人夫妻

・命の危険、紛争や迫害、暴力から故郷を追われ紛争が続く祖国アフガニスタンやシリア、コソボから安全な場所を求めてフランスにたどり着いた難民

他にも

チベット人、モンゴル人、カザフスタン人、アンゴラ人、中国人、ロシア人、ウクライナ人、チェチェン人、スーダン人、ナイジェリア人、スペイン人、リトアニア人、メキシコ人、コロンビア人、イタリア人、エジプト人、マダガスカル人、エチオピア人、バングラデシュ人、ヨルダン人、タジキスタン人、ウズベキスタン人、グルジア人、ポルトガル人　

今ざっと顔を思い出しながら書いただけでもこんなにたくさん。

正規留学では絶対に会う事がなかったであろう大半が祖国を追われた難民達と一緒の授業では、かなりのカルチャーショックを受けた。

クラスメート達の国の事が知りたくて本来の目的であるフランス語の習得に加え彼らの国についてもすこしだけ勉強した。

日本のことを知ってほしくて、そしてちゃんと伝えたくて日本の文化や伝統を勉強し直して説明したり。

反対に彼らから日本について学んだことも沢山あった。

フランス語の習得ということだけが同じ目的で繋がった、今まで知らなかった訪れた事もなかった国の人達と同じ教室で勉強した日々。

彼らとの出会いは40歳直前、第二の思春期にさしかかった私にとって、もう一度自分の人生を考え直すいいきっかけになった。

かけがえのない思い出。

その中でも特に印象に残ったクラスメ－トのことは忘れないうちに書き留めておきたい。