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前哨戦で中身が濃かった馬は~第52回ダービー卿CT(2020)前哨戦分析~

こんにちは、ぺち(@Pettit0116)です。
第52回ダービー卿チャレンジトロフィー(GⅢ)の前哨戦を分析していきます。

今回分析したレースは東風S、東京新聞杯、幕張S、トリトンSの4レース。
出走頭数で見ると東風Sが6頭、東京新聞杯が5頭と多く、残りの2レースは条件戦です。
案外前走3勝クラスの勝ち馬が好走することが多いダービー卿CTなので、この2レースを選びました。

東風S

前半3F:12.3-10.7-11.1(34.1-36.7)
勝ちタイム:1:34.1
第2回中山6日目(稍重)

稍重馬場で外差しが決まりやすい馬場だった。
加えてハイペースなので内枠先行馬は不利。
それでも勝ったのは2番枠の先行馬ストーミーシー(57kg)でした。
道中3番手で先行し、前半3F通過は34.5、終始馬場の悪いインを走っており、道悪適性を活かした競馬での勝利でした。
次に先着したのは5着イレイション(56kg)
スタートの出脚が悪く、道中は11番手で前半3Fは36.1。
4角では大外分回し、上がり3位の脚で勝ち馬とは0.6秒差でした。
6着はカツジ(57kg)
道中は10着ジャンダルム(58kg)と併走した8番手の前半3F35.3。
ジャンダルムにこそ競り勝ちますが、後方からイレイションには差されています。
11着エントシャイデン(56kg)は出遅れて最後方からで競馬に参加できておらず、12着ボンセルヴィーソ(56kg)は3番手先行するも直線で失速しています。

道中は5頭-11頭のグループになっており、先頭5頭から馬券に絡んだのは勝ったストーミーシーのみ。
というか他の4頭はいずれも2桁着順でした。(人気もありませんでしたが。。。)
馬場・ペース的に外差し有利で、それを活かせたのは5着イレイション。
不利をものともしなかったのが1着ストーミーシー。
もともとこの2頭は脚質が逆でイレイションが先行馬、ストーミーシーが差し馬だが、それぞれ逆の脚質で結果を残しています。
展開に恵まれず、結果が出なかったのは12着ボンセルヴィーソ。 

東京新聞杯

前半3F:12.4-10.9-11.4(34.7-34.9)
勝ちタイム:1:33.0
第1回東京4日目(良)

ラップ的には平均ペースですが、逃げたモルフェオルフェは単騎逃げで2番手のクルーガーには前半3Fで4~5馬身離していました。
そのように考えると、2番手以下は平均~ややスローペースといえます。
掲示板に載った5頭の内差し馬は2着のシャドウディーヴァのみ。
直線ではインを突いていて、全体的にインが伸びやすいトラックバイアスでもありました。

勝利したプリモシーン(56kg)は道中6番手で前半3Fは36.2で通過、最内枠ということもあり道中は内ラチ沿いを走り、直線で外に出すという省エネ競馬でした。
5着クルーガー(57kg)は道中2番手(35.5)、8着レイエンダ(57kg)はその1馬身後ろで先行しています。
11着ケイアイノーテック(58kg)、13着ドーヴァー(57kg)は最後方からの競馬で、逃げ馬とは約20馬身差(4.0秒)からの競馬でした。
先行勢は展開的にも走ったコース的にも有利ながら結果が出ておらず、追込勢は展開にも馬場にも恵まれずでの敗戦でした。
ただ、11着のケイアイノーテック1で勝ち馬とは0.6秒差なので、5着クルーガーは0.2秒差、8着レイエンダが0.5秒差と大きな差はありません。
着順で見ると差を感じますが、タイム差で見れば大差はありません。
特にケイアイノーテックは4角で大外を回されており、展開向かずのロスの多い競馬でした。

幕張S

前半3F:12.4-11.2-11.3(34.9-36.2)
勝ちタイム:1:33.3
第2回中山7日目(良)

前後半3Fのタイムを見ればわかるように前傾ラップのハイペースでした。
それをトーラスジェミニが逃げきっています。
最内枠という利点もあり、良馬場なのでイン有利のトラックバイアスでもありました。
それでも離れた逃げでもなく、2番手は1馬身後ろ、4F目からは2着になるアガラスに並びかけられてマークされる厳しい展開でした。
勝ちタイムも稍重ながら1週前に行われた東風S(1:34.1)よりも0.8秒速く、優秀です。

トリトンS

前半3F:12.7-11.9-11.9(36.5-36.7)
勝ちタイム:1:38.6
第1回中京4日目(不良)

不良馬場で水しぶきが出るくらいの泥んこ馬場。
インは全く伸びず、1-3着馬の枠番は13頭立てだったので真ん中よりも外の9,12,13番枠でした。
ちなみに4着馬も11番、5着も7番枠と、いずれも真ん中よりも外の枠なので、外を走れた馬の方が有利なトラックバイアスでした。
ペース的には平均ペースですが、着順をみると外差しの後方有利なレースでした。

勝ったペプチドバンブーは道中11番手の外から追走して差し切り勝ち。
稍重馬場で2勝、直近の好走はタフな馬場ばかりと重馬場巧者。
展開、馬場、適性の全てが噛み合った1戦。

隊列想定

前哨戦の有力馬通過タイムから推測すると、隊列は以下のようになります。
トーラスジェミニ(34.9、ハナ主張)
ストーミーシー(34.5)、ボンセルヴィーソ(34.7)
カツジ(35.3)、ジャンダルム(35.3)
クルーガー(35.5)、レイエンダ(35.7)
イレイション(36.1)
プリモシーン(36.2)
ドーヴァー、ケイアイノーテック(38.7)、エントシャイデン、ペプチドバンブー

これを参考にペース、各馬の舞台適性やローテなどを鑑みて週末に見解、Twitterにて予想を述べていきます。 

フォローぜひ

予想は見解の答え合わせ、競馬の醍醐味でもあります。レース当日の馬場状態を見たいのでTwitterで当日12:00頃ツイートします。気になる方はそちらをぜひ!& Follow me!!

以上、第52回ダービー卿チャレンジトロフィー(GⅢ)前哨戦分析でした。
ご覧頂きありがとうございました。

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