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心をつかめ!はじめての授業開き

毎年4月に、初めての子どもたちと初めての音楽の授業がやってきます。
特に初めて関わる子たちには、音楽の授業ってなんだか楽しそう!と思ってもらうことが特に大切です。
何事もスタートダッシュをうまく切れると、いいですね。

今回は、初回の授業で行っていたことをご紹介します。


1. 意外とあっという間の45分授業

まずは初回授業でどんなことをしていたのかざっくりと説明をします。

基本的には関わったことのある学年も、初めての学年も見通しを持たせることが大切だと思っています。
そのため
・自己紹介(心をつかもう!)
・授業中のルール(最初が肝心!)
・見通しを持たせよう(UDを意識して!)
以上、3つのテーマを初回授業で意識していました。

実は、この3つを全て話すだけでも45分はあっという間に過ぎていきます。新任さんは特に初めのうちは45分という時間の間隔を掴むだけでも大変だと思いますので、ぜひ体感してみてください。


2. 自己紹介で心をつかもう!

初めての授業では、とにかく子どもの心をつかむことが大切です!
おそらく音楽専科として働くことになった皆さんは、音楽の専門分野があるかと思います。

私の場合であれば、ピアノが得意ですが、他にも声楽科や器楽科、指揮科や専門知識系の学科など様々な得意分野があるかと思います。
その得意なワザを初回授業では積極的に使うことをオススメします!😄

なぜなら、子どもは初めての先生の授業というのはとても緊張しているからです。初めての授業では、子どもの心の中は「どんなことをするんだろう」「優しい先生がいいな」など色々な思いが巡っています。同じ学校を継続する場合はそこまで心配する必要はありませんが、ほとんどの子どもはどんな先生かをじっくり観察することでしょう。

第一印象はとても重要です!
ここで先生に対する子どもの態度がほとんど決まると言っても過言ではありません。(もちろん後々良くなる場合や、悪くなる場合もありますがまた実体験は別の記事でも紹介したいと思います。)

そこで、第一印象では何よりも「この先生すごい✨」と思わせることがとても大切だと思っています。特に専科は授業内でしか関わらない子どもが大半ですので、1回1回の授業が大切になってきます。

具体的に何をするかというと、「先生の得意なワザを子どもに披露する」だけです。ちなみにここでのコツは「子どもが簡単にマネをできないこと」をすることです。

例えば、ピアノの場合は
・有名なクラシック曲を演奏する(有名なフレーズを1〜3曲ほど披露するのも良い✨)
・最近の流行の曲を演奏する(その場でリクエストを聞いて演奏するとより良い✨)
・テンポの速い曲を演奏する(ゆっくり→早くにするとわかりやすい✨)
など、どれを試しても大成功すると思います!

あらかじめ担任から学年で流行りや子どもの様子を聞いておくと準備しやすいと思います。

1人でも「すごい✨」や拍手が起こったら成功です!
もし何も起こらなくても、大丈夫です。子どもの実態が掴めると思うのでそれはそれで成功です!

言い忘れましたが、どんなに先生が素晴らしい演奏をしていたとしても表情が怖いと子どもは反応してくれません。
音楽は「音」を「楽しむ」教科です。どんなに気持ちが落ち込んでいたとしても授業の時には常に笑顔を心がけましょう。


3. ルールをしっかり決めておく!

さあ、自己紹介が終わった後は授業で大切なルールを確認しましょう。
ここでしっかりと締めるところは締めておかないとダラダラとしてしまいます。(子どもは特に顕著に態度に出してきます。)

基本的にルールは自分自身のやりやすいように決めてしまって構いません。

私の場合は、
・時間や持ち物、提出物の期限を守ること
・クラスメイトと協力をすること
・他の人に迷惑をかけないこと
・成績の付け方(5・6年には伝えています)
などを1枚のプリントにして説明しています。

私のポリシーとして基本的には子どもの言い分を聞くようにしています。
忘れ物や提出期限などもまずは理由を聞き、一緒に対処法を考えていきます。
ですが、周りに迷惑をかけたり危険が伴う場合は叱ることもあると伝えています。(できるだけ授業内で叱りたくないので、周りに声がけをしてくれた子をクローズアップして褒めています。)

あと、もう1つ大切なのは「聴く」ことの大切さをとにかく強調することです。話を聞かないと結局困るのは自分自身ですよね。
「いま先生が話している間もずっと目を見て聴いてくれていますね😊」と、あえて伝えておくことで子どもは一斉にこちらを見てくれます。


4. 次の授業が楽しみ!を引き出そう

最後に見通しをします。
ここでは、「少し物足りないくらい」を目指しましょう。

・教科書をパラパラめくりながら、時間をかけて取り組む単元をみる
・1年間どんな授業をするかを楽しく話す
・校歌や前の学年の教科書にのっている曲を歌う

など、少しだけ授業のことに触れることがいいと思います。
先述した「少し物足りないくらい」というのは、がっつり授業をしないということです。
初回から授業をしてしまうと、なんだか堅苦しいですよね。
もちろん授業時数というのは決まっているので1時間分減ってしまうのは勿体無いと思いますが、ここで余裕を持っておくことも大切です。

特に1学期の初めのスタートは、身体測定や短縮授業、学力テストなど子どもにとってもイレギュラーなことがたくさんあります。
そんな中ようやくほっとできる教科までガチガチになってしまうと息を吐く間がありません。
賛否ありますが、音楽の授業では少しでものびのびできるように最初の1時間は余裕を持たせておきましょう。
(だらけるのとは違いますので、規律はしっかりメリハリをつけましょう)

5. おまけ

おそらく子どもと楽しくキャッチボールしながら1時間を過ごしていたら45分があっという間かもしれません。

もし時間がかなり余ってしまった場合は、もう少し余裕を持ってもいいかもしれません。
でも、何も用意していなくて残り時間を無駄に過ごすのはとてももったいないのでその場合何をするかも考えておくといいでしょう。

・全員参加型の簡単なゲームを用意しておく
・教科書にのっている手拍子の曲をやってみる
・簡単な音楽知識クイズをやってみる

など、用意しておくのもいいと思います。
とにかく初回授業は硬くなり過ぎないようにリラックスして、先生自身も子どものことを知るための1時間にしてお互いにいいスタートをきれるといいですね。

皆さん良いスタートダッシュが切れることを願っています♡
ここまで読んでくださり、ありがとうございました🥕


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