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時間の概念がないテクニカルツール!?ポイントアンドフィギュアの簡単解説。

ポイントアンドフィギュアとは何者?

  • チャートを「〇」と「×」で表示したもので、下降が「〇」上昇が「×」を表しています

文字で説明してもわかりにくいので、下のイメージを見てください。


USDJPY ローソク足(1時間足)水平線は130円
ポイントアンドフィギュア(130円から直近価格の129.724円まで)

簡単に言いますとローソク足の陽線が「×」、陰線が「〇」になったようなイメージです。

しかしながら、よく見てみるとローソク足にあるヒゲはないですし、
チャートの動きが単純化されたような印象を受けます。
その理由は「枠」を設定して、「〇」や「×」を書いているからです。

任意の値幅を「枠」に設定することがポイント!

ポイントアンドフィギュア(直近価格の129.724円付近)

左側に縦に並んだ数字を見ると、
「0.01円」ごとになっているのがわかります。
これが「枠(この場合は0.01円)」になります。

0.01円上昇した場合は1つ「×」を書き加え、
0.01円下降した場合は1つ「〇」を書き加えることになります。
もし仮に値幅が0.009円以内に長く収まった場合には、
「×」も「〇」も書くことがなくなり、時間が止まったように見えます。

そのため、ポイントアンドフィギュアは時間ではなく、
値動きに重点を置いているため、「非時系列チャート」と呼ばれています。

反転には「3枠」が必要

ポイントアンドフィギュアがなぜ「〇」と「×」で表現するかというと
「意味のある値動き」を捉えたいからです。

つまり、多少の上下の動きでは「〇」と「×」は
書かなくてよいという判断になります。(さきほどの枠で説明した通り)

ではどこまでの値動きがあれば、「反転」が認識されるのしょうか。
答えは「3枠(4枠とすることもあります)」です。

上記のチャートの場合、
1枠0.01円のすると、0.01×3枠=0.03円以上が値動きとして逆行しないと、
「×」から「〇」、もしくは「〇」から「×」に変わることがありません。

そのため、値幅が0.029円以内で留まっていると
上昇の場合は「×」のまま、下降の場合は「〇」のままで、
それがテクニカル上は増えたり、減ったりするだけになります。

すなわち、「枠」という概念を用いることで、
上昇、下降、反転にローソク足以上の意味を持たせることになり、
「×」が続いたら、「強い上昇」、
「〇」が続いたら、「強い下降」、
「×」から「〇」に変化した場合は、「上昇から下降へ強い反転」
(もちろん、「〇」から「×」の場合は、下降から上昇への強い反転)
と捉えることができるということになります。

ブレイクポイント

ポイントアンドフィギュア(下降ブレイク)

上記のイメージを見てもらうとわかるように
下降ブレイクする場合の起点は直近下降時(〇:右から3列目)
の「最安値(枠129.84円)」を1枠下回った場合です。
(つまり129.83円から下降判断、赤矢印となっているところです。)

ポイントアンドフィギュアは利確/損切ポイントがわかる!

ポイントアンドフィギュアの大きな特徴の1つが
利確と損切のポイントがブレイク時にわかるということです。

特に初心者は、損切や利確のポイントが定めにくいため、
理屈さえ理解して使うことができれば、大きな武器となります。

自作ツールではより一般的な「水平カウンティング」を利用しています。
(他に「垂直カウンティング」がありますが、利用頻度は低いです。)

ポイントアンドフィギュア(下降ブレイク/水平カウンティング)

水平カウンティングによって、利確ポイントを導き出します。

利確ポイント:「枠」×「もみ合い(3列)」×3であるため、
129.84円から下降ブレイクした場合の利確ポイントは
0.01円×3×3=0.09円
すなわち129.84円-0.09円=129.75円となります。
(上記のイメージでは、保険として短めの利確ポイントを2つ追加)

損切ポイントは、前回上昇時の最高値「129.895円」となります。

結果的に、上記イメージでは損切ポイントまで逆行することなく、
利確ポイントまで到達することができたため、
エントリーした場合は利益が確定していたことがわかります。

このように他のテクニカル分析とは一線を画する
ポイントアンドフィギュアですが、「パターン分析」も可能です。

特に特定のパターンが出現するとよりブレイクの信頼性が増しますので、
これについては次回説明しようと思います。

お楽しみに!

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