八丈島と青ヶ島を漕いでつなぐ

この蛇行しながら八丈島から青ヶ島に向けて流れる黒潮の異常で珍しい流れは何をものがたり、海は何を私たちに語りかけようとしているのだろう。

その日の天候や黒潮の流れも気がかりだけど、それよりも何よりも気にかかることがある。


僕はオーシャンという葉山をベースとするアウトリガーカヌークラブで、今年の夏、7月29,30日(予備日は次の週末8月5、6日)に八丈島と青ヶ島を漕いでつなぐという計画をたてている。
青ヶ島は伊豆諸島最南端の火山島、上陸できる砂浜もない島だ。
八丈島からの距離は70キロ。上陸できないので、一日で往復140キロを漕いでつなぐ計画だ。

この計画の拠点になるのはもちろん八丈島。

2年前に八丈島と葉山は漕いで繋がった。
八丈島、三宅島、新島、弓ヶ浜、そして葉山、と漕いでつなげたのだ。

このボヤージングはマラマホヌアボヤージングという名前がついている。
ボヤージングのビジョンは『母なる地球をいたわり愛しむ』マラマホヌアだ。そのためのボヤージング(航海)と言ってもいい。

そうして、先日の海の日を締切日として、クラブのオハナから参加者を募ったのだった。

でも、残念を通り越して、哀しいほどに参加者が少なかったのだ、

僕の言葉が足りないのか、

行動が足りないのか、

とも思った、

でもこういう活動は、同志が必要で、同じ志し、魂の叫びをもった仲間が必要なのだ。彼らはお金で雇われた漕ぎ手じゃないのだから、

自分から進んで、自発的に、今やらなきゃいけない経済的な営みや、物質的な欲や、大切にしている個人的なことを陸において、何よりも『母なる地球』のために、、、という意識がなければできない航海なのだと僕は思う。

僕の気持ちが強すぎるのだろうか、、、

僕のこのマナから離れていこうとする人がいるのも確かだ。

いろんな理由をつけてね、、、、

理解してください、 と、


でも、これが僕のクレアナ、使命、なのだ、この世に生まれた理由であり、そのために僕はこの世界に存在するのだ。


八丈島、

人工的な物や人の思考のエネルギーをかき消し、絶対的で超越的な母なる海のマナに優しくつつまれた島。

島の奥底から地球という奇跡の星のいぶきを力強く感じるほどの大自然のマナにあふれた八丈島。

無数の植物に覆われた絶海の孤島で、オハナみんなが海に漕ぎいでて、太平洋の真ん中に少しでも近づくことができるその場所で自分の手で母なる地球にふれながらマラマホヌアできる。そんな一遇のチャンスにどんなことよりも興味を抱き望もうという子供や大人たち、オハナたち、がこれほどまでに少ないのかという、その今の陸の世の中の大きな流れが心配で気になるのだ。

3年間のコロナ渦の時、子供も大人も、もっともっと海に惹かれ、海に何かを求め、そして海に純粋に向き合っていたと思う。
何も見返りを求めずただただ海を愛し地球を慈しむオハナたちの姿がそこにはあった、

キラキラとまぶしほどに輝く希望の光たちの姿がそこにはあった、

僕は鮮明に覚えているよ。

今は、もうそんな日があったことも忘れてしまい、ほかの雑務や刺激的で魅力的なことに心を奪われてしまったのだろうか、そんなオハナたちをとりこにする陸の世の社会の流れがクプナの僕は心配でならないのだ。

コロナ渦の3年間で海は浄化され、空も澄んでいた。海に出るのは僕たちだけだった。魚もイルカたちも、ウミガメたちも、すぐ近くにいた。

人間の社会活動がパンデミックの影響で減速するだけで、こんなにも海が地球が浄化されるのか、、、驚きだった。

そして、3年間のコロナ渦が幕を閉じた途端に、人間の活動が活発になり、あっというまに、海が油で汚れ、空はすすだらけになった。そして挙句の果ては核物質を含んだ汚染された水が流されようとしている。

光り輝いてた希望の光りたちも、潮が引くように陸の営みにかえっていく。


今回の八丈島と青ヶ島を漕いでつなぐマラマホヌアボヤージング、
サポートクルーも漕ぎクルーも予想していたよりもかなり少ないけども、ポジティブに見れば漕ぎ手は少数精鋭かもしれない。
彼らのスピリットが黒潮流れる群青の海にほとばしる姿が見えてくる。

29日、もしくは30日がThe Day になるかは僕にも誰にもわからない。

僕はそれに向けて粛々とできるだけの準備をするだけです。

そして僕は知っている、私たちの意識がこの世界を作っているということを、科学的な根拠や見地や、合理的な方法よりも、

私たちの、母なる地球をいたわる、愛する、慈悲の意識で必ず地球がいやされるということを、

私たちの意識は、この母なる地球と密接につながっているのだから、


私たちの地球をいたわり愛しむ、マラマホヌアのスピリットがもっともっとたくさん繋がり大海原の上で結ばれることを強く願っています。


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