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あの鉄緑会も間違えた!?冠詞theの落とし穴

                       written by あいだまん​


満を持してあの男が遂にPASSLABOの動画に現れた。

PASSLABOのキングコング西野&切り込み隊長で名前は「くぁない」。しかし金井と書いてある時もあるからあまりこだわりは無いらしい。また日本語には無い"くぁ"という発音は難しく、僕もまだ正しく言えた試しが無い。アヒルみたいな"くわぁ"では多分ダメなのだ、大人しく練習しよう。

そんな彼は早稲田大学の4年生。受験生の時は慶應大学を受けたが不合格だったとのこと。やはり早慶はお互いに意識し合っているのだろうか、今回くぁないさんはあの日の雪辱を果たすため4年ぶりに慶應の問題に挑戦した。

その問題がこちら↓


先に言っておくとくぁないさんは間違えてしまったとのことなので、残念ながらリベンジ成功ならず。チャレンジャーくぁないの挑戦はまだ続く。


さて僕は問題とにらめっこして何とか間違いを見つけることができたが、皆さんはどうだろうか。

そもそも問題文が短いのですぐ読めてしまうわけだが、どこも間違ってなさそうに見えるから慶應は意地悪だと思う。何となく慶應のイメージが紫色に感じるのは僕だけだろうか(反語)。


そろそろ答えを発表すると、正解は最初のTheが不要なのである。

いきなりかよ!と思った人もいるだろう。まさか最初に正解を持ってくるはずが無いという人間の心理の裏をついた問題。自信があるからこそ成せる技だと思う。受験生の真の実力を試す良問だと思う。


では、なぜTheがいらないのだろうか。その理由は意外とシンプルだ。

例えばあなたの名前がBobだったとして、自己紹介の時に

My name is the Bob.

というだろうか?(反語)

誰もtheはつけないと思う。固有名詞というのはその名前で既に特定されているのだから、基本的にはあえてtheをつける必要が無いのだ。

今回もKeio University単体で既にどの大学か特定できてしまうため、theは不要なのである。


僕は受験生の時に「鉄壁」という英単語帳を使っていたが、カバーを外した表紙には、

English Words & Phrases for The University of Tokyo.

と書かれていた。これが間違いなのはもうお分かりだと思う(既に今売られているものは改訂されている)。

正しくは for Tokyo Universityとすべきだ。天下の鉄緑会でも間違えるのだからやはり冠詞の扱いは難しいと言えると思う。


ちなみに冠詞で間違いやすいaとtheの違いをまとめると次のようになる。しっかり区別をつけられるようにしたいところだ。



また、固有名詞だがtheのつくものもあるので押さえておこう。例えば川や海、ホテルや美術館などは例外的にtheが最初につく。何で?と聞きたいところだが、結構このルールは曖昧で多分英語圏の人に聞いても肩をすくめて分からないという仕草をされると思う。

では、今日はこの辺で。

明日もPASSLABO!

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東京大学理科一類2年 あいだまん

生まれも育ちも横浜のはまっ子。高校時代にシンガポールに研修に行ったことで教育に興味を持ち、理系として入学した後文転できる東大を志すようになった。その後東大に現役合格を果たし、この秋教育学部への進学を予定している。現在は、宇佐見天彗さんたちと共に全国の受験生に向けた教育活動を展開中。趣味は歌うこと(サークルでは合唱をしている)、食べること、短編小説を書くこと(読みたい人がいれば是非言ってください)。





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