見出し画像

自転車に乗って#2

#自転車に乗って
自転車に乗ってる間に考えてたことの記録。

-自転車を漕いでいる時考えていたことをあんまり思い出せない。ずっと頭の中で喋っていたはずなのに、翌日になるとほぼ覚えていない。夢みたくぼんやりした記憶になる。なので記録に残してみることにした。

────

台風明けで1.6日部屋に籠り、のびにのびてカチコチになった身体で漕ぎ出す。

身体重てえ〜、と1.6日間ののび太生活をしていた自分に嫌気がさす。
と同時に動き出した身体を、身体が『よし、きた!動け筋肉!』って喜んでる感じもあり、複雑だった。

雨がサラサラ降ってて、ノーマル装備で出てきてしまった私には少々あたりが強かった。
なので一度段差で止まり、首元に巻いてた手拭いを頭に被り、顎下で結び再び漕ぎ出す。

手拭いを被ってる時の自分は結構好き。
こんな人なかなか見ないから、鎧を一個着ているような気持ちになる。
だからちょっとばかし「ほれ、みたまえ」という誇らしい気持ちで漕ぐ。ウキウキしてたら渡れたはずの青信号を通り過ぎてしまう。
でもウキウキしてるからそんなこたあどうでもいい。

いつもより走る車が多くて、みんなしゃんしゃん祭りの後すぐに台風で逆帰省出来なかったのかなあ、なんて考える。試しに車のナンバーを見てみるが、意外と鳥取ナンバーだけで考えるのをやめる。

よく会う柴犬の名前がさくらだったかどうか、ちょっと考える。さくらの爺ちゃんは、タンクトップ手拭い被り女の状態の私に気付いてくれるだろうか、いつものニカッとした笑顔をむけてくれるだろうか、なんてことを思う。
さくらは雨の日カッパ着るんかな。

雨降ってる時に自転車漕ぐとちょっと惨めな気持ちになる。ちょっとだけね。

─────

買い出しのときに
自転車のライトが付かないことに気付く。
雨のせいか。

(そんなことを考えながら漕ぎ出したその後ろで知人が偶然私を見つけ、大声で話しかけていたらしい。全く気付かない。)

可愛いカッパズボンの人を見つけ、知ってる人じゃないかとしっかりと見るが全然知らない人だった。

──────────

ジム終わりに自転車漕ぎ出す時はかなり強気。
アルマゲドンで世界を救いにいくジェイソンステイサムの気持ちといで立ち(のつもり)。

女の子が『肉の名は』ってTシャツ着てて、本人の意志で狙っているのか、慣れで気にしなくなったのかどっちか一瞬考える。

table makeの前を通り
この前地下のライブbarスペースでの時間を思い出し、今日もなんかやってないかなあって覗くもクローズだった。

あの地下に面白い空間があるってのが、なんだかハウルの動く城みたいだ、なんて思う。

結構ガタイのいい兄ちゃんが歩いてて、遠回りして漕ぐ。マッサージ屋さんの2階ってちょっと怪しいよね、なんて思う。

暗闇の運動場から人が歩いてくる音がして足エンジン120km、猛スピードで漕ぐ。走ってこられたら終わりだ、なんて思いながらぎりぎり焦ってない風の速度を出す。

家までもうちょっとのとこまできて、飲み物を買おうか迷う。
しかしこれは飲みたいから買うのではなく、怠惰な日常への刺激として買おうとしていると見抜き通り過ぎる。よくやった。

昨日あれほど長時間吹き荒れてたはずなのに、虫たちが元気にリンリンしてて、あいつらどこで雨風しのいだんだろうって考える。

そんなこんなしたら家に着いた。

ぶつ切り思考って面白いな。
自転車って風景/感覚がどんどん変わるから、思考がぶつ切りになるのかな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?