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Saint Raphael Archangel Parish, Calaca, Batangas, カラカ教会、カラカ、フィリピン

ルソン島南部のバタンガス州のカラカ(Calaca)という町にあるSaint Raphael Archangel Parish、カラカ教会とも呼ばれます。カラカはバラヤン湾に面し、人口は9万人弱程。マニラからは車で3時間程かかる場所にあり、近くには工業港や発電所もあります。
カラカ教会の歴史は比較的新しく、19世紀前半にカラカの町が設置された際、町民の協力により建てられたそうです。修復がされているそうですが、当時の会堂が維持されているようです。
教会は大天使ラファエルに捧げられています。大天使ラファエルは、キリスト教の宗派によって異なりますが、ミカエル、ガブリエルと共に三大天使の一人だそうです。大天使ラファエルに関する情報は多く、意味はGod Heals、魚を持った姿をし、病人、盲人、薬剤師、旅人等の守護者だそうです。当地の言い伝えによると大天使ラファエルは、町に大きな台風に見舞われた時に小さな男の子を装って訪れ、手を振って高潮を止めたそうです。

会堂はシンプルで古典的なスタイル。重厚な鐘楼が特徴的です。教会の前は広場になっており、訪れた時には人はおらず、日が差す中、静かな時間が流れていました。日差しによって色合いが変化します。

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会堂の隣にはフィリピンの伝統的な様式の建物がありました。教会の付属の施設のようです。

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会堂の中へ。大空間ではありませんが、天井画が見事です。会堂前方にドームがあり、細かい文様が描かれています。

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左右に小さな翼廊にはそれぞれ祭壇があります。左側の翼廊を臨みます。

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右側の翼廊。右手に古そうな講壇が見えます。

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正面の祭壇。壁の薄い黄色、装飾が施された天井、金色の祭壇が美しい。祭壇の中央に小さな像が設置されています。

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祭壇前のガラスケースに天使像が設置されています。着飾った姿をしており、魚とパンを持っているようです。フィリピンでは、経年や火等による人為的な理由なのでしょうか、黒みがかった聖像がしばしば見られます。

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会堂の中程に別の天使像がありました。こちらの像も大変着飾っています。どちらもガラスケースの中に設置され、大切にされていることが伺えます。

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会堂後方。少々アンバランスさを感じるほど天井画が特徴的です。

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会堂の入り口付近。

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会堂の外へ。会堂と付属の施設をつなぐ壁の上にも天使像が設置されています。言い伝えの通り小さな少年の姿をしており、可愛らしい。

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教会の敷地は広く、会堂の周囲を回ることができました。会堂の左側。バットレスも見えますが、それほど分厚くはありません。

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会堂右側。

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会堂の裏手。いろいろな聖像を配置した庭園もありました。

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美しい教会です。

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フィリピンの田舎の町の風景が広がります。戦争や地震といった被害が少なかったのでしょうか。古い家も見られます。

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2021年1月訪問。

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