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2月14日(木)〜19日(火) 住居のことばかり考えてしまう

2月14日(木)

住む場所を決めるためにいろんな街を歩いてみよう、というシリーズで、荻窪をふらふらしてみた。
荻窪には、上京したばかりの頃に半年くらい住んでいたことがあった。あの頃は、業者が運営している荻窪のシェアハウスに住みつつ、失業保険をもらいながら高田馬場にあるウェブデザインの職業訓練校に通っていた。そこではFireworksの使い方などを習ったけれど、結局デザインって細かい調整などのマメさが必要で自分に向いてなくて、その後全然やらなくなった。
当時住んでいたシェアハウス、まだあるかな、と思って見に行ったら、まだあった。

家賃が55000円、光熱費などが8000円、8畳くらいの部屋で、トイレと風呂は共用だけど、小さなキッチンだけは部屋に付いていた。
あの頃の自分は会社を辞めたばかりで、何も持っておらず、東京に知り合いもほとんどおらず、自分に何ができるのかも、何をしたいのかもわからず、でも何かができるような気がして、楽しく暮らしていたなあ。毎日のように駅前のブックオフで漫画を立ち読みしながら。
そこからいろいろあって、よくわからない場所までやってきてしまったな。

住居選びの参考になるかと思い『プリンセス・メゾン』を読む。読んでなかったんだけどこれすごくいいな……。年収250万くらいで単身でマンションを買おうとする若い女性とか、東京で一人で生きていく女性たちと住宅にまつわる群像劇。テーマも切なさの中に強さがあって良いし、あと構図やコマ割り、些細な生活の描写や光と影の表現が最高に上手だ。もう一回読み返そう。

こういうのに住みたいかも。

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