つまらない誠樹ふぁんになった理由

ある程度知っている人しかわからない単語が沢山出てくるかもしれないし、とてもとても長い文章になるので、時間が有りすぎる時に読んでください。
説明が足りていない部分は後々追加するかもしれません。


はじまり


2006年。もう13年も前です。そんなに前に、声優としての「誠樹ふぁん」が生まれました。
声優としての…?てなったかもしれません。「誠樹ふぁん」自体は、2006年よりもっとずっとずっと前から存在していました。目覚め(オタクとしての)がとても早かったからです。
チャットにハマっている時期に、金田一少年の事件簿のオペラ座館殺人事件の切ないお話が好きだったので、「ファントム」という名前で知らない人々とチャットをしていて、「ふぁん」と略されるようになって、原型が生まれました。それから、その名前で、夢小説やイラストをサイトにUPしたりするようになりました。ほとんど二次創作がメインで同人活動を行っていたのですが、同じジャンル(ゲーム)でお友達ができ、同人イベントに参加することとなり、その時の同人の相方(同じスペースで販売する人的な意味)さんが名字のあるペンネームだったので、「ふぁん」だけだと文字数も少なく、相方さんと並べた時にバランス悪い!という謎の理由と、他にも沢山の人と被る…というのも悩んでいたので、好きな漢字2つをくっつけ、読みを探している最中に、地元の地方と同じ読みにできるじゃん…!と気付き「まさき」という読みで「誠樹ふぁん」という名前に決定しました。これで100%他の人と被らない、私だけの名前が誕生した…!一人で物凄く検索をして、確実じゃん!と喜んでから、この名前になりました。
そんなわけで、「誠樹ふぁん」としての初めの活動は「絵を描くこと」「小説を書くこと」でした。同人活動をスーパーエンジョイしてました。そんな始まりです。

声優へのきっかけ1

親の仕事の都合で引っ越しを繰り返していたので、各地にお友達が存在し、人とお話するのが好きだったので、長電話が増えました。親は通話料金に対して怒り、お年玉やお小遣いは常に通話料金に消えていました。そんな時、「メッセンジャー(時代w)を使えば無料で通話ができるよ」という情報を同人仲間からゲットし、電気屋に行ってみたところ、1500円でヘッドセットが売っていました。学生にも余裕で買えるお値段だったので、急ぎで購入し、無料通話を始めました。
通話料金問題が解決した頃、「やべぇサイトを見つけた」と友達から報告があり、URLをクリックしたところ、やばかったんです。今考えると物凄く失礼でしかないのですが、そんなことにも気付けない程度には無知で、若かった…。
そこには…サイト全体が黒く、文字は赤。マウスカーソルには十字架という、あぁ…古き良き黒歴史サイト…というのがありました。そのサイトには、趣味で録音した音声をUPするページというのが存在し、「なりきって録ってみた」みたいな音声が沢山UPされていました。試しにいくつかクリックしたみた結果………あまりの棒具合。素人でもわかるあまりの出来の悪さ。「え?これだったら私の方がうまくできるわ!」とその瞬間思ってしまった。…それがきっかけです。

WindowsのPCには、アクセサリに「サウンドレコーダー」という、元から入っている60秒?だったかな…短時間ボイスを録音する機能があります。PCに直挿しのヘッドセットなんて、もうそれはそれはノイズザーザーのドン引き音質だったのですが、初めてボダンを押し、録音をし、あろうことか…それをサイトにUPしてしまいました。ノリでなんでもできたんですね!引く…。若い…若すぎる……こえぇ…。
当時既にHTMLを簡単に打つ程度の能力は持っていて、なんとなくリンクを貼って、それをクリックさせる程度のサイトを作ることは簡単でした。
跡地ですが…(中身を発掘することはできませんでした…)
こんなページでした。
じ・お・し………\(^o^)/
ジオシティーズ、2019/3/31でサービス終了するそうです。こんなタイミングに黒歴史として発掘されるとは……。
そして、録音関係の技術もなければ、演技もかじったことのない素人のノイズザーザー棒音声。いや…今思うと地獄ですわ……。
でも、他人のことを「あまりに棒」「素人でもわかる出来の悪さ」とか過去は確実に思って、自分を棚に上げて公開していたので…周りで見ていた人々は全く同じことを私の音声に対して思っていたことでしょう…。
そんなわけで、見事…ジオシティーズからスーパー黒歴史が発掘されてしまったので、公開しておきます。
これは本人が聴いてもキツ過ぎるので、まじで視聴注意です…。
あまりの酷さに全俺が苦笑い(当時のノリ)って感じです…が…ここで公開しないのは卑怯(昔棒って思われた人に対してとか)なので、公開します…つらい…つらすぎる…。

まぁ…そんな感じで、「なんとなく録音をすることができる」という遊び機能が私の中に追加されてしまい、調子に乗って、いくつもサウンドレコーダーで「台詞.wav」みたいなのを制作し始めます。いくつか集まり、サイトにUPし、「ボイス1.wav」「ボイス2.wav」みたいなのをURLを上から並べ、クリックすれば再生できるだけのページと、誰でも書き込める掲示板のあるサイトが完成しました。
残念なことに、音関係の扱いはさっぱりわからないものの、同人サイトは既に運営していたため、ある程度サイトの改装やデザインをできた結果、人を集める程度の能力はあるサイトになってしまいました…。サーチリンクなどに登録していたのも原因の一つだと思います。
世の中には心優しい人が存在し、ノイズはザーザーで明らかに棒な音声に対しても「すごいですね」「かっこいいですね」などとコメントをしてくれました(今思うと、どう考えても煽られています)
そうしたコメントを素直に「わー嬉しい」と吸収してしまい、調子に乗った私は、募集サイトで「CV募集」というのに応募するようになりました。

若かったこともあり、それまで「声を作る」「演技をする」という経験が0だったため、喉を締め付けるような無理した低音しか出すことができず、キャピキャピとした可愛いキャラクターに応募する勇気はなく、少年役や青年役に応募することが多かったです。「サブキャラやガヤも担当可能」と応募を続けた結果、サブキャラやガヤを担当できるようになっていきます。恐ろしい世の中ですね…。そうしていくつか出演作を増やし始めていきます。
その間もメインは絵を描いたり小説を書いたりといった二次創作同人活動で、声活動は私の中で「ついでのお遊び」でした。相方さんと楽しく同人イベントに参加をし、コスプレ撮影を楽しんだりするようになっていきます。そういった活動は声サイトとは別サイトでずっとメインでやっていました。
企画に応募するようになってから、少しずつ役をもらえるようになり、企画者さんや演者さんとの交流が増えていきます。元々チャットが好きだったこともあり、ボイチャもできるようになったこともあり、どんどんと劇仲間が増えていきます。当時物凄く若かったため、自分よりも年上の活動者の方が多く、お兄さんやお姉さんの仲間がどんどん増えていきます。結果、「お前は機材が悪いから演技以前に採用されないよ」ということをやっと知り、応募者が少なかったがために、採用されていたことに気付いていきます。ここで初めて「みんなはヘッドセットで録音をしていない」ということを知ります。「マイクは机に置いて録音している」と。
また電気屋に走りますが、田舎の電気屋にはまともな収録用マイクなど置いてあるわけもなく、選択肢は2つしかありませんでした。とりあえず安い方のポップガードがついたマイクを購入し、家に帰りますが、ポップノイズ(要は息がボフボフマイクにかかる雑音)は明らかに減ったものの、ノイズが減っているとは思えず、「新しいマイク買ったのにノイズ減らないじゃん!」と相談した結果、そちら関係に詳しかったお兄さんが「PCにマイクを直挿ししているとノイズが増えるんだよ」と教えてくれます。しかし、それ以外の方法を知らなかったので「じゃぁどこに挿すんだよ!」となり、言われるがままに、当時ネット声優の中で大流行していた「UA-4FX」を買います。学生には高い金額だったため、こっそり祖父に援助してもらいました。(あとで母親にキレられます)
そんな感じで、「最低限ノイズが気にならない音質」にグレードアップしてしまい、企画採用率が上がります。

当時のネット声優さん達は、物凄く機材にこだわっている…という人は少なく、音質よりも演技力を優先する…といった採用方法の企画もまだ多かったです。しかし、キャラ数が多ければ多いほど継ぎ接ぎが目立つというか…ザーっとバックで聞こえるキャラもいれば、驚くほどクリアなキャラもいて目立ち、だんだんと同じレベルの人を集めて作られていくようになります。(元々そうだったのかもしれませんが、私の中ではそう感じました)
そんな理由からか、機材をまともにしたからか、サウンドレコーダーではなくサウンドエンジンを使い始めたからか…とても企画発表ページに自分の名前が乗ることが増えます。

しかし、この頃から「選考ごっこ」というのが流行り始めます。
「選考ごっこってなんぞや?」となるかと思いますが…、企画のページを作り、募集をかけ、オーディションで人を選び、発表をします。しかし、台本を送ることもなく、企画が進むこともなく、企画者がオーディションだけを楽しみ、潰れていく企画…が物凄い数増えてしまいます。
結果、いくら受かっても、演技をすることも公開されることも少なくなっていき、私の中で一気に飽きがきます。
そしてとうとう身内(仲良かったおにーさんやおねーさん達)が選考ごっこをやらかしてしまい、流石にキレた私が、変な方向へと動き始めてしまいます。
この企画…私が完成させる。
そんなわけで、自分的に全くやる気0な「BLボイスドラマ企画」を引き継いでしまい、演者から企画者へとなってしまいます。一応絵も描くし文も書いていたため、キャラ設定やCVだけで放置されていた企画を、形にしていきます。決まっていなかったCVを自分から依頼し、1話ずつ公開し、演者の皆さんには今思うと物凄い迷惑をかけてしまったと思います…。本当に滅茶苦茶でしたし、物凄く失礼な対応ばかりでした。若さだけで暴走してる感じ…本当によくなかった…。
全然わからなかった編集を頑張って覚え、BGMを混ぜたり、効果音を頑張ったりしました。一番頑張ったのはなぜかCMだったんですが…。
途中で参加者が抜けていくこととなり、●月までしかできない…といった相談などもあり、話数を一気に無理やり削り、なんとか最低限の形で完成だけをさせました。「君という水の中で僕は溺れる」(キミボク)という企画です。私からしたらタイトルからくっそ恥ずかしいのですが、前の企画者が設定していたので、引き継ぎました…。
そんな感じで、企画に応募をすることをやめ、とにかく「終わらせる」だけを目標に、キミボクを作りました。

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