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エスワン製剤、「Ccr<30症例では投与しない」という認識だと思うが、添付文書にはそのような記載はない。それどころか、Ccr<30症例への投与結果が記載されている。投与していいの?ダメなの?どっち?
適正使用ガイド等では、「テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤」はクレアチニンクリアランス(Ccr)30mL/min以下の症例では「投与不可」となっている(以下の図参照)。 ただ、添付文書上、禁忌とはなってない。 禁忌項目には「重篤な腎障害」という文言はあるが、Ccr<30=重篤な腎障害という意味ではないので、これをもって「Ccr<30には投与不可」とするのは無理がある。 またCcrに関する記載は、50未満の記載までで、添付文書上30未満には触れられていな
塩化カリウム徐放錠600mgの6錠/日をグルコン酸カリウム(4mEq/g)へ変更したら1日何gが望ましい? ※アスパラKへの変更は注意!
という処方が、医療機関変更のため という処方内容に変わっていた。体調は安定しており、Dr.からは「薬の量は変わらずに出しておく」と言われたそう。 ※過量投与気味だが、そこは今回は横に置いておいて・・・(^_^;) さて、この処方内容はカリウム力価的に同等と言えるかどうかを考えていこう。 電解質の力価を比較する際は、「mg」ではなく「mEq」を使わなければならない。添付文書を見ると、 塩化カリウム徐放錠600mg「St」 : 1錠=8mEq グルコンサンK細粒4mE