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ゲストハウスで過ごす夜

今日から2泊3日で長崎に来ている。現在参加している「九州移住ドラフト会議」というイベントの会場が長崎になっているためだ。鹿児島から彼の車で送ってもらい、人生で初めて雲仙市を訪れた。

旅暮らしをしていたときは自宅代わりに利用していたゲストハウスも、引っ越してからは宿泊する頻度がずいぶん減ってしまった。

落ち着ける自分だけの空間があるのは嬉しいが、ときどき非日常が味わえる場所に身を置くのも私にとっては大切なことのように思う。

茨城から鹿児島に移住して、あっという間に7か月が過ぎた。知り合いがゼロに近しい状態で始まった九州での生活も、今では毎日たくさんの人と会話するようになっている。

日常が定着してきた中での、久しぶりの外泊。旅暮らしをしていたころの感覚はまだまだ健在で、こじんまりとしたドミトリーのベッド空間はすぐに自分が落ち着く空間へと整えていった。

1人で新しい土地に行っても変に不安になることもなく、気持ちが昂りすぎることもなく、いつも通りの感覚で環境の変化になじんでいく。1年間の旅暮らしで身につけた、ちょっとした特技だ。

知らない人と同じ空間で生活を共にしていた毎日が、すでに懐かしく感じる。ゲストハウスに泊まるたび、私はきっとADDressで過ごした1年間を思い出すのだろう。

2日後には鹿児島に戻り、彼と一緒に過ごす日々が再び始まる。帰る家があることも、大好きな人が出迎えてくれることも、抱きしめたくなるくらい愛おしいことだと改めて感じたゲストハウスでの夜だった。

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