エーザイは2022年８月30日、抗てんかん剤フィンコパ（一般名：ペランパネル）の国内注射剤の追加申請をしたと発表。同剤は同社筑波研究所で創製されたファースト・イン・クラスの抗てんかん剤。注射剤は新投与経路となる。

同剤はグルタミン酸によるシナプス後膜の AMPA 受容体を選択的かつ非競合的に阻害し、神経の過興奮を抑制する。国内では、錠剤と細粒剤の２種類の経口製剤があるが、てんかん患者が手術時など一時的に経口服用不能な場合、投与中断による発作リスクが懸念される。経口投与以外の治療継続が望ましく、同注射剤が開発された。同社は唯一のAMPA受容体拮抗作用の抗てんかん剤の注射剤製品を新たにラインナップに加える