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ノバルティス、キムリア効能追加-再発または難治性(r/r)の濾胞性リンパ腫(FL)

ノバルティスファーマは2022年8月26日。CAR-T細胞療法キムリア点滴静注(一般名:チサゲンレクルユーセル)の効能追加を取得したと発表。追加効能は「再発または難治性(r/r)の濾胞性リンパ腫(FL)」。

同効能追加承認は、二次治療またはそれ以降の全身療法(抗CD20 抗体およびアルキル化剤を含む)に再発または難治性の成人FL 患者を対象としてキムリアの有効性および安全性を評価する単群、非盲検、国際共同第2相臨床試験(ELARA試験)のデータ6,7に基づく。

同試験では、高リスク患者を含むr/r FL患者での、主要評価項目(完全奏効率)の達成*に加え、副次評価項目(全奏効率や奏効期間等)の成績から持続的な奏効が確認された。また、忍容可能な安全性プロファイルも示された。同ELARA試験に参加した患者は、中央値で4ラインの治療、多い場合では13ラインの治療を受けた。 

有効性の評価が可能だった患者は94例。追跡調査期間の中央値は約17カ月だった。そのうち、69%の患者が完全奏効を達成。86%の患者が奏効(完全奏効または部分奏効)を達成した。

奏効を達成した患者のうち、最初に奏効が確認されてから9カ月時点の奏効維持率は76%(完全奏効を達成した患者では87%)で、同治療による持続的な奏効が示されている。キムリアは、多くの前治療歴、難治性疾患、初回治療開始後 24 カ月以内の疾患進行歴(POD24)、巨大病変、または濾胞性リンパ腫国際予後指標(FLIPI)スコアHigh等を持つ高リスク患者でも有効とする。


*中間解析時(追跡調査期間中央値 9.9カ月、n=52)の完全奏効率は65%であり、事前に設定した有効性の基準である15%(2ライン以上の治療歴のあるr/r FL患者にidelalisibを投与した試験で得られた完全奏効率を基に設定)に対して統計的に有意だった。

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