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お薬手帳。役に立ちます❗️〜事例紹介〜

薬局でお薬をもらっている方、お薬手帳は活用していますか?お薬手帳は、いろいろなところでもらった薬の飲み合わせチェックが基本の機能です。

その他、結構役立つお薬手帳の事例紹介

災害時

一番お薬手帳の大切さを実感したのが、東日本大震災の時でした。私は、避難所内の仮設診療所で薬剤師として調剤業務をしていました。被災者の方達はいつも飲んでいた薬をもらいに来ます。その際にお薬手帳がある方は、とてもスムーズに調剤ができました。自分の飲んでいた薬の名前は、ほとんどの方が覚えていませんでした。「糖尿病の白い薬」と言われても、何種類もあります。しかし、お薬手帳があれば、すぐに同系統の薬を調剤できました。避難所には支援物資として何種類かの薬が準備されていますが、全く同じメーカーは調剤できません。その中でも、お薬手帳で確認できれば同じ働きをする薬をすぐに渡せます。お薬手帳も保険証などと一緒にケースに入れて持ち歩くか、使い終わったお薬手帳でもよいので、非常持出し袋に入れておいてください。

副作用歴やアレルギーがある方

過去に飲んだ薬で、副作用やアレルギーが出た方はぜひお薬手帳に書き込んでください。お薬手帳の最初のページには、副作用やアレルギー歴を記入する欄があります。また、どんな薬なら大丈夫だったかという情報も大切です。

ずっと同じ薬を飲んでいる方

お薬手帳を持参しない方の多くに、ずっと変わらない薬だからという方がいます。しかし、同じ薬をどのくらいの期間飲んでいるかという情報も大事です。

お薬手帳アプリもいいけど

お薬手帳アプリなら、ほぼ持ち忘れることはないと思います。しかし、緊急時は意外と不便です。例えば救急で病院に運ばれた際、服用薬を調べるには携帯電話のロックを解除してお薬手帳アプリを開かなくてはなりません。やはり紙ベースがお勧めです。

医師への伝言ツールとして活用

何種類も薬を飲んでいたり、ずっと同じ薬の場合、家に余っている薬も出てきます。余っている薬の数を記入したり、体調変化の記録としても利用してください。次回受診の際に医師に伝えるメモ代わりに活用してください。

以上、いろいろなポテンシャルを秘めているお薬手帳です。薬局に行けば無料で作ってもらえるので、ぜひ持っていてください。最後に、お薬手帳は1冊にまとめてください。薬局ごとに分けていると、基本的な役割が機能しません。

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