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元医学部教員の医学生が「医学部学士編入」をゼロから詳しく解説する@note

2023/7 就活(マッチング)について追記しました。
2023/2  情報をアップデートしました。
2021/8  4-5を改訂しました。
2021/5  各大学の入試倍率の最新情報を加えました。
2020/11   学士編入制度に関するシンポジウムでの情報を追記しました。
2020/5  アンケートフォーム設置しました。改善に役立てます。

はじめに

「医学部受験」と聞くと、エリート高校生たちのハードな受験勉強を連想しませんか? その連想は必ずしも正しくありません。なぜなら医学部には社会人を経て入学する大人が多くいますし、「学士編入学」という方法を選べば最少で2科目(生物・英語)という比較的低負担の受験勉強で入学することが可能だからです。

このnoteでは、医学部に興味を持つ大卒者、あるいは医学部以外に在学している大学生を対象に、経験者の私が「医学部学士編入」攻略法を解説していきます。

私がこのnoteを記した理由

「医学部学士編入」の制度は、国立大学のうち27校で実施されており、毎年200名ほどの学生が「学士編入」で医学部に入学しています。しかしながら学士編入の実態はあまり一般に知られておらず、情報源がきわめて限られているのが現状です。私自身がこの制度を知り、実際に医学部に学士編入することができたのは、偶然にも医学部編入を実施している大学に教員として赴任し、その職場で医師や学士編入した学生と直接関わる機会を持ったからでした。このおかげで私は、編入学に関する情報を効率よく収集でき、受験勉強の開始半年後には無事に合格通知を頂くことができました。

一方、多くの受験生が得られる医学部学士編入の情報は、口コミや個人ブログ等にある断片的情報、大手予備校によるポジショントークなどに限られており、情報を系統的に得るのが困難です。これらの問題の解決につながるように、このnoteでは、医学部編入を目指す人たちのための最新情報を体系的かつ網羅的にまとめ、約2万4000文字の充実の内容となっています。

このnoteの特徴として、私自身が元大学教員であるため、受験生視点のみならず、大学側の視点も含めて解説していることが挙げられます。ぜひ最後まで読んで頂いて、医学部編入に挑戦する方が情報不足に困ることがなくなるように願っています。

図1:医学部学士編入を実施している国公立大学(カッコ内の数字は定員)

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【目次】
1: 医学部学士編入の最新事情
 1-1 受験資格は?
 1-2 何年生に編入学できる?
 1-3 医学部学士編入の目的は?
 1-4 最近の傾向や変化はあるの?
 1-5 試験内容と選抜方法は?
 1-6 試験スケジュールは?
 1-7 医学部学士編入の倍率や難易度は?
2: 医学部学士編入の受験勉強を始める
 2-1 まず一度考える「再受験と編入学はどちらがよいか」
 2-2 受験校選定の方法
 2-3 受験大学の数
 2-4 仕事を辞める必要があるか
 2-5 独学か、予備校利用か
 2-6 前準備にも注意!(TOEICやTOEFLも)
 2-7 書類集め(推薦書, 志望動機書, 各種証明書)
 2-8 志望動機書の書き方
3: 勉強方法と面接への心構え
 3-1 過去問チェックは早くするべき
 3-2 生命科学試験の概要
 3-3 生命科学の対策とお勧めテキスト
 3-4 英語試験の概要
 3-5 英語試験の対策方法
 3-6 面接の攻略方法
 3-7 医学部編入の受験にかかる費用
 3-8 医学部学士編入の受験勉強にかかる費用
4: 合格後の生活
 4-1 編入後のカリキュラム、勉強って大変?
 4-2 医学部学士編入生は周囲からどうみられるか?
 4-3 どんな人が合格している?
 4-4 お金の問題はどうする?
 4-5 学士編入生に対する大学や教授の認識は?(追記)
 4-6 医学部学士編入制度に対する医学部の評価と今後は?(追記)
 4-7 学士編入生は就活(マッチング)で苦労する?(追記)
 4-8 note以外の情報源

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