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【デイトレ】初心者の1か月振り返り

・決意
12/4からデイトレを始めて、早くも1か月が過ぎ去った。
1か月前は、自分の人生が暇で暇で仕方がなかったので、この1か月間は、株のおかげで充実していたと言える。
元々、FIREを早めるための金稼ぎと考えていたが、思いの外、面白い。
熱中できるものに出会えて良かった。
だからこそ、この面白いゲームを続けるために、生き残るための戦略を考える必要がある。

まったく分からない所から始め、徐々に慣れてきた事で、リスクを取りすぎている。
運が良かったため、何とか助かったり、最終的な収支はプラスになったものの、どこかで破産するリスクが付きまとう。
痛切に勉強になったのは、自分を一切信用してはいけないという事だ。

よくある言説に、仕事で成功しているとそれがトレードの足かせになる可能性がある、というもの。
これはまさにその通りだと痛感した。
仕事においては、自分でコントール出来るものの範囲が大きい。
ちょっとした知識やスキルを身につけることで、仕事の量や質を上げることは、それほど難しくはない。

少なくとも、僕は様々な手段を講じることで年収1000万円程度は稼げるようになった。
株式市場と似ているのは、部下の振る舞いという感じだが、株式ほどには部下はコントロール不可能ではない。
そのため、仕事で成功している自分は、当然株式投資でも成功できるという妄想を元にトレードにあたっていた。
もちろん、そういった勘違いがあるからこそ、モチベーションとなり、トレードに向かうことが出来る。
きっかけはそんな下らない妄想でも良いが、結局の所、トレードというのは現実世界のほとんどと様式が異なる。
むしろ、自分との戦いと言った方が良いくらいである。

株式市場は、基本的にコントロールが効かない。
少なくともほとんどの個人投資家にとってはそうだ。
銘柄にもよるが、自分が買えるのは、100株とか、多くても1000株くらいのものだ。
高い銘柄だったら、500株も買えない。
そんな中、市場には数万、数十万の株が目の前で売買取引されている。

基本的に、個人投資家は無力だ。
だから、株式市場をコントールすることは不可能なのだ。
セルフマネジメントや部下のマネジメントであれこれコントロールを模索するのとは、まったく違う。
そもそもコントロール可能なものではない。

この前提を元に始めなければならない。
世間一般の現実的な内容とは大きく異なってくる。
この事実を踏まえないと、自分の思い通りにならない市場に対して、時には怒りを時には恐怖を感じる。
ただし、たまに運が良いと大きな報酬をくれるのが厄介だ。
ランダムウォーカーとは良くいったもので、生物はランダムに報酬が与えられるとそれにハマってしまう。
ただ運が良くて報酬が得られただけなのに、自分のスキルのおかげで得られた手柄だと錯覚する。
そうなってくると、中毒症状が出てきて、もっと手柄を得るために根拠のないトレードを繰り返す。

市場は僕に対して、何もしてこない。
ただそこにあるだけだ。コントロールも出来ない。
では、個人として何が出来るかと言えば、市場をあるがままに受け入れて、自己を統制することだ。
市場が僕を殴りつけたり、撫でてくれる訳ではない。
参加している人間の欲望と恐怖のバランスのズレを見極めて、そこから差益を得るのが唯一できることだ。

自己を統制し、リスクを受容し、何度も負けを覚悟しながら、最終的にプラス収支になる道を探る。
何かを必死になって行えば、市場をコントロールするなんて事はない。
知識よりもスキルよりもまず始めに、自分が思った行動を思った通り確実に遂行する事こそがスタートラインとなる。

言葉では理解できるが、トレード中にそれがおざなりになってしまう。
そうならないように、予めトレードしていない冷静なうちに、トレード中の自分が馬鹿を起こさないように準備をしてあげる事が重要だ。
まだ自信はないものの、年末年始で市場が休んでいるこの5日間に、自分なりの指標を固めたいと考えている。

12月はめちゃくちゃだった。
自分がめちゃくちゃだという事にも気がつけた。
酷い内容ではあったが、それを自覚することで来月からは土台と整えていきたい。
破産するリスクがある中で今すぐ小銭を稼ぎたい訳じゃない。
きちんとしたリスクの上で、リタイアまでの5年だか10年だかの期間を数年だけ縮めたい。

あるいは、元々の想定の金額である3000~5000万円よりも、もう少し稼いで余裕を持ちたい。
数日や数週間・数ヶ月ではなく、数年を軸に動く必要がある。
また、FIREの後も基本的には運用益で稼ぎながら、その利益の一部で生活する想定だ。
となると、株式市場は一生付き合っていく伴侶なのだ。
その伴侶を軽率に扱ってはいけない。

・12月収支

月の収支としては、+64,690円が結果となる。
初月からプラスになったのは、喜ばしいことではある。
最初の1,2週間は、マイナスを叩きすぎて株を続けていけないかも? と恐れていた。

3週目は安定してきて、それなりに稼ぐことも出来るようになり、かつトンデモナイしくじりはなくなった。
そこで調子に乗ってしまったのか、あるいは信用取引と空売りが解禁されてバグったのか。
4週目は勝ちこそしているものの、酷いトレードの連続だった。

本当に単に運が良かっただけで、このタイミングで数十万円・数百万の損失を出していてもおかしくはなかった。
仮にこのままのトレードを続けていたら、1000万円の投資資金を食いつぶして破産していた恐れもある。
0になるならまだしも借金だってあり得たかもしれない。

投資の格言に、「初心者は稼ぐことしか考えていないから破産する」というものがある。
まさにその通りで、投資はリスクがあるものだという事をきちんと踏まえられていない。
少なくとも、今からやるトレードで「最悪の結果になったリスクとして、どこまで損失を被るのか?」を考えずにトレードをしている。
だから、想定外に空売りで担ぎ上げられたり、逆張りの買いをして奈落の底に突き落とされたりしている。
改めて考えれば、例えば今までの一番の上げ幅や下げ幅を事前にチャートで確認していれば、判断軸が出来る。

安易にテッペンや底を判断せず、過去に5万円も下げた事があるから、最悪そうなるかもしれない。
期待値が10万円でリスクが-5万円なら割の良いかけだ。
また、最大リスクに到達する前に、思い通りにならない場合は、すぐに逃げることも出来る。
けれど、そういったきちんとした判断をせず、ただ何となくでトレードをした結果、乱高下の激しい不安定なトレードになっている。
1日で10万円勝つトレードということは、その逆にあり得るし、その1.5~2倍くらい損をしていてもおかしくない。

おまけに、ただただジェットコースターに乗って、震えながらしがみついているだけで、勝った気もしない。
慣れて恐怖を感じなくなるかもしれないが、それは感覚が壊れただけの話し、肝心なスキルは積み上がっていかない。
株式市場は、ただ短期で稼いで逃げ切るものではない。

ずっと続いていくものだという前提で(実際株を止めた後もインデックスファンドなどでの運用益は目指す)、
ずっと続いていくからこその末永い取り組みや日々の積み重ねが重要になってくる。
宝くじで億当たった人は、数年後に破産するリスクが高いという言葉が身に沁みて分かる。
意図せず手に入れた報酬は、意図せず失うし、むしろ倍や倍々で損失を被ることだって、当たり前にあるのだろう。

訳の分からないトレードで稼いだ金額は一旦忘れて、また一から始めようと思う。
少しずつ積み重ねていって、それなりになってきたら、改めて株で稼いだお金だけでリスクを取っていく。
そうすれば、生活が破綻する恐れや、破産するような真似にはならない。
あくまで、ゲームセンターのメダルをちょっとずつやりくりするような形で進行したい。

リターンばかり考えていると当たり前の視点がなくなる。
稼げる機会を失うかもしれない! という視点は適切ではない。
リスクについての考えがまるで出来ていないからだ。
初心者なのだから、負ける確率の方が高い訳で、むしろ損をする機会が減ったと思った方が良い。
それでいて、少しずつ積み重ねることで、少しずつ複利が利いてくるかもしれない。

何度も積み重ねた後に、自分のトレードを信じられて、手元のメダルが増えてきたら少しずつ賭け金を上げれば良い。
負けたらまた元に戻って貯める。
勝ち続けたら改めて次のステージへの挑戦をする。
管理できるメダルの範囲内でスキルを上げていくことが重要だ。
そういった環境を維持するための方策を考え抜いて用意し、実行する必要がある。

最近思うのは、株式トレードは自分自身を改めて鍛えるのに非常に有用だということだ。
コントロールが利かない環境下で、自分自身というコントロールが利くものに目を向けて、自分を律することができるか。
これができるようになると、改めて自分が大きく成長するように思う。

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