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2024年新入生向け・ICT機器の選び方(大学生向け)

はじめに

2024年4月に大学に入学される方は、大学から「パソコンを購入するように」と指示されている方が多いと思います。現在大学では急速にBYOD(自分のパソコンを持ってくる)化が進み、パソコン教室を縮小・廃止する動きが進んでいます。
2024年4月に中学、高校に入学する人向けへ、どのようにICT機器を選ぶべきかの指針を書きました。以前の記事にも書いたのですが、大学では多少選び方の基準が変わります。また、大学の場合はパソコンの選択に際して、「生協パソコンを選ぶか否か」という問題も生じます。そこで私の経験と、大学の文系学部で情報を教えている友人と話し合った結果を基に、「大学生向けのICT機器の選び方」を書きたいと思います。
この記事は、文系の学部向けに書いています。理系だと専攻によって大きく変わりますので、別の情報を手に入れることをおすすめします。
(注 この文章は、「大学で指定されたパソコンがない場合の選び方」です。大学で指定がある場合は、必ずそれを選んでください。念のため)

結論…Windowsモバイルノートが圧倒的に無難

結論から書きましょう。
①Windowsモバイルノートパソコンが圧倒的に無難
②iPadだけでは大学の学びには対応できない
③安さに惹かれてChromebookを買ってはいけない
④Macもよいが、少数派になる覚悟が必要

Wordのフル機能が必要

なぜChromebookやiPadだけではダメなのでしょうか。それは、多くの大学では、レポートや卒論に、文字数と行数の指定があるからです。「進学先の大学名(学部学科名) 卒論 要項」で検索すると、卒論の書き方が出てくると思います。文字数と行数が指定されている場合は、フル機能のWordが必要になるのです。(*一太郎でもOKですが、日文以外で一太郎を選ぶ理由はあまりありません。)
ChromebookとiPadにもワープロソフトがありますが、これらでは正確な文字数と行数の設定ができません。このため、ChromebookとiPadだけでは、大学での学びに対応できないのです。
MacのWordは、文字数行数が指定できるため、Macは大学の学びに対応します。ただMac版のWordは、Windows版とメニューの位置が違うことが多々あり、覚える手間が多少増えます。他の人に教えてもらうのも多少難しくなります。少数派であることを覚悟する必要があります(それほど大きな覚悟ではありませんが)。

iPadとChromebookの使い道

それでは、iPadとChromebookには、どのような使い道があるのでしょうか。
iPadは、2台目の機械として非常に有用です。電子書籍や動画を見るのに使えますし、セカンドモニターとしても使えます。セカンドモニターがあると、パソコンは大幅に使いやすくなります。そのため「WindowsまたはMac+iPad」として使うのがよいと思います。
Chromebookは、現状選ぶ理由がありません。Amazonなどで超安売りしているものを、セカンドマシンとして買うのはアリだとは思います。ですがセカンドマシンを買うなら、もう少しお金を足してWindowsを買った方がよいと思います。

生協パソコンをどう考えるか?

生協で紹介されているパソコンや、大学斡旋のパソコンは、割高に感じます。例えば東京インターカレッジ生協のパソコンは、11世代CPUのSurfece Laptop Go 2で15万9800円(Amazonだと12万円ぐらい)、前世代M2チップのMacBook Airが19万9800円(近いスペックのものが17万8800円)です。だいたい市価より2~4万円高い感じです。
「生協パソコン」と検索すると「高い」「ぼったくり」とサジェストされます。それはかつて生協パソコンといえば、型落ちの機種(しかも重量も動作も重たいもの)にプリンターなどの周辺機器や過剰なサービスをつけて、高く売るものだったからです。
ですが私が今回調べてみたところ、機種は型落ちのものもありますが、軽くて使いやすいものが多いです。またカスタマイズも可能で、自分好みの機械を入手できます。そしてなにより重要なのが、破損や盗難にも対応した保証期間が4年つくことです(カスタマイズの場合は追加で選択する必要があります)。普通の保証は1年で、破損や盗難に対応した保証は有料です。
ですから、破損や盗難が予想される使い方をする場合は、生協パソコンも決して高くはないのです。
一方、破損や盗難が考えづらい使い方の場合は、生協パソコンのサービスは過剰です。この場合は、店頭や通販で買えばよいでしょう。予想される使い方によって、生協を使うか否かを選択するとよいでしょう。

Windowsパソコンの選び方

それでは具体的に、何を選べばよいのでしょうか?
中高生向けの記事に、大まかな選び方を示してあります。また記事をご購入いただけると、より詳しい選び方を読むことができます。
大学がガイドラインを示している場合は、それに従いましょう。ガイドラインがない場合は、次の条件を目安にするとよいと思います。
・重さは1㎏程度、できれば1㎏を下回るもの。
・CPUはi5かRyzen。
・メモリは16GB以上。
・ストレージは256GB、できれば512GB

特に重視すべきは重さです。大学生活では、パソコンを常に持ち運ぶことになります。そのため家電量販店などで、実際の重さを確かめてみることをおすすめします。
kakaku.comやAmazonなどのネットを使うと、生協や家電量販店より安いモデルを見つけることができるでしょう。幅広く情報を集めることをおすすめします。
あと、ひとり暮らしの場合は、通信環境も重要です。光やCATVなど、常時接続回線があるのが理想です。携帯回線の場合は、容量が多かったり使い放題だったりする回線を選びましょう。

個人的なオススメ

最後に、私が欲しいな、と感じる機械を挙げておきます。

上記の条件をすべて満たし、Officeなしで11万円台前半は最も安いです。カラバリもあり、様々な状況に対応できます。

ちょっと高くなりますが、堅牢性とバッテリーの持ち時間には定評があります。

もっと軽いモデルもありますが、こちらの方が値段と重さのバランスがよいと思います。

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