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#20 ひと夏の経験として。スイカカレーとマンガロールを意識した激辛レモンチキンカレーのレシピ


古来より春はあげぽよ、夏はカレーと言うように夏はカレーの季節ですね。

後世の人類のため、本日は「50 Great Curris of INDIA」にも載っているスイカカレーのレシピをアレンジしたものと、マンガロールを意識したレモンチキンペッパーカレーのオリジナルレシピを書き残します。



スイカのカレー(Watermelon Curry)

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スイカカレーは砂漠地方のインドのラジャスターン州などで実際食べられているらしく、かつては厳しい気候で夏の間手に入る貴重な食材として重宝されていたとか。

甘くて辛くて爽やかでしょっぱくて、食べた人は思わず無表情になってしまうような味。ご飯にかけて食べると、日本人として何か大切なものを失ったような気分になれること間違いなしです。

50 Great curry of Indiaを参照しつつ、オリジナルアレンジで作ったレシピです。たくさん出来過ぎても困る場合は、半分でも十分かも。

【材料(4人前)】
・スイカ            1/4玉
・油              小さじ2
・にんにくみじん切り      2片
・塩              小さじ1/2
・砂糖、レモン(お好みで)   適宜

<ホールスパイス>
・クミンシード         小さじ1/2

<パウダースパイス>
・コリアンダーパウダー     小さじ1
・ターメリックパウダー     小さじ1/8弱
・チリパウダー(辛さが苦手な場合はパプリカ)  小さじ1/2

【作り方】
1. スイカは皮を取り除き、4〜5cmほどの大きめのキューブ状に切る。種は苦手ならば取り除くが、そのままでもよい。

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2. 切ったスイカのうち1cup分を取り出して、ブレンダーかミキサー、もしくはすりこぎなどで潰してジュースを作り、パウダースパイスと塩を加える。

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3. フライパンか厚手の鍋で油を熱し、クミンシードを加え15秒テンパリングする。そこににんにくを加え、香りが立つまで弱火で炒める。

4. 2で作ったスイカとスパイスのミックスジュースを加え、弱火でかき混ぜながら4分加熱する。砂糖とレモンを入れる場合は、スパイスの粉っぽさがなくなるまで加熱されてから加え、1分煮る。

5. 残りのスイカキューブを加え、弱火で3分煮て完成。全体にグレイビーを絡めるような感覚で、あまり加熱し過ぎないようにする。

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6.  ライスと食べるか、サイドディッシュの一品、もしくはデザートとしても。冷めた方が普通のスイカとして食べられるかもしれない。

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マンガロールを意識した激辛レモンチキンカレー(Lemon Chicken Curry )

マンガロールに本当にこういうカレーがあるのかはわからない。ただ、レモンと黒胡椒とココナッツミルクを使ったカレーは、なんとなくマンガロール風と呼ばれることになっているようなのでそう呼ぶ。
唐辛子はカシミールチリ、ベルチリ、バーズアイなど色々混ぜてみた。唐辛子は辛さだけはなく、焦げる寸前までテンパリングして香りを引き出すと美味しくなる。


【材料(4人前)】
・鶏肉(手羽元ともも肉ミックス)   500g
・玉ねぎ             中1個
・フレッシュトマト        1個
・にんにくすりおろし       3片
・生姜すりおろし         にんにくと同じ量
・ヨーグルト           100g
・ココナツミルク                                  50-100cc
・レモン(ノンケミ)       1個
・コリアンダーリーフ(お好み)  1束
・塩               小さじ1
・湯               600cc

<ホールスパイス>
・唐辛子(数種類ミックス)    10−20個(辛くしたくなければ1つで十分)
・カルダモン           6個
・シナモン            3cm
・クミンシード          小さじ1/2
・クローブ            3個
・シナモンリーフ         2個
・ブラックペッパーホール     10個

<パウダースパイス>
・ターメリックパウダー      小さじ1/2弱
・コリアンダーパウダー      小さじ1
・ブラックペッパーパウダー    小さじ1

【作り方】

0. 玉ねぎは半分に切ったあともう半分にし、繊維方向に垂直に薄切りにする。鳥の皮は除いて別途カリカリに焼いて、油を取っておく。鶏肉には塩コショウを振ってしばらく置いておく(できれば2時間以上、時間がなければ省略)トマトはサイコロ大に切る。

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1. 厚手の鍋に油を熱し、唐辛子を先に熱する。片面が焦げる寸前まで炒めたら残りのホールスパイスを加え、しつこめにテンパリングする。

2. 玉ねぎを加え、あまり動かさず焼くように12分ほど中強火で炒める。好みでパクチーの根を一緒に炒めてもよい。焦げ茶色になったらにんにくと生姜を加えて1分炒め、その後トマトを加えて中火で5分ほど潰しながら炒めて脱水させる。

3. トマトの脱水が完了したらよく撹拌したヨーグルトを加え、焦げないように水分を飛ばす。

4. 水分が飛んだらターメリックから順にパウダースパイスと塩を入れ、弱火で1分ほど粉っぽさがなくなるまで炒める。焦げそうなら水を加える。

5. 鶏肉は皮から取った脂で別途焼いて、表面を固める。この時点では完全に火が通ってなくてもよい。

6. 4に湯を加え、沸いたら5の鶏肉を加える。10分ほど弱火で煮たらココナッツミルクを気持ち少なめに加え、ふたをして弱火で30分煮て、一旦冷ます。

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7.  再加熱した後輪切りのレモンを浮かべ、粗挽きブラックペッパー(分量外)、好みでコリアンダーの葉を散らして完成。

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以上、夏のカレーでした。

↓カレーのレシピをマガジンにまとめていきます。


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