Kyon

エッセイや詩など書いてます。表だけじゃなくて裏も知ろう。神秘的なことを。 Philos…

Kyon

エッセイや詩など書いてます。表だけじゃなくて裏も知ろう。神秘的なことを。 Philosophy / Anthropology / Dialog / Pharmacist / Psychiatry / Poet / White Magic

マガジン

  • 詩と偈頌

    今まで書いた詩や偈頌をまとめたものです。 偈頌は瞑想を手助けするような、簡単な詩のようなものです。

  • ”わたしたち”であるために~自己と他者をめぐる哲学エッセイ~

    自己、他者を考えるためのエッセイ集です。僕の中心にある仏教の倫理や哲学その他さまざまに影響を受けたものが自然に混ざっていると思います。 僕の体験を極めて“具体的に”書いています。具体的なことはいつも複雑です。慣れてない人には一見抽象的に感じるかもしれませんが、僕の試みは常に具体なのです。真剣なことを真剣に伝えようとすればするほど文体は難解になるし、表現も強くなります。けれど、僕がここで伝えたいことはこのような形式でなければいけないのです。

  • 魔女の訓練としての備忘録

    目覚めというのは、その兆候が自分にはわからないくらい微かにはじまります。そして、その兆候が兆候では済まなくなった先からきっと訓練は始まるのだと思います。不思議なことは、不思議だと思うから不思議にすぎない。必要なことは必要なこととして豊かに享受しましょう。

最近の記事

毎日の詩、抜粋 2024年3月

2024.3.1 音が響いている 部屋のなかで ただ燃え続けているものは日々 救われない魂が 一緒に歌う声は虚(うつろ)だが 心に訴えかける その隣で身体のぬくもりを 感じながら 互いの幸福を喜ぶ 男女に少しだけ嫉妬するだろう 2024.3.2 この身体のよろめきを 少しだけ高く持ち上げる 扉はそこに待っている 重たかった腰はもう軽い 誰かが、あるいは何かが運んできた 天使の羽を手に載せて この言葉のままに世界を渡ろう それが実りの力となれば また一つ踏み出していく 20

    • 毎日の詩、抜粋2024年2月

      2024.2.4 古い日々の幕開け 扉からは内側から叩く声 まだ何も始まっていなくても すでに始まりは不穏だ この世界はもうすでに音を立てて壊れている 我々もそれに倣って壊されている けど まだ命は尽きない だから一輪の花に水をやろう 2024.2.7 口いっぱいに含んだ水を 思いっきり吐き出す 笑いが止まらないその光景 君も同じことを真似てふざけ合っている この若々しき日々はいつまでも続かないから 一生記憶に焼き付けてほしいと 私は2人を見て思うのだよ 2024.2.1

      • 毎日の詩、抜粋2024年1月

        2024.1.2 切なさが 胸いっぱいにふくらんでいくような1日は またしても日常を思い起こさせるように 何度も迫ってくるとして “毎日”が死を想うから ずっと続く生命は いつのまにか有限をはっきりと感じるように そんな一日も鼓動を打つのだから 2024.1.6 様々なものが押し寄せてくることは 防ぐことができること だからこそ人は納得がいかないことを騒ぐ そして その背後には不条理に切り刻まれる世界が 横たわっていて、 そのなかで揺らぎつづける生命は いつも挟まれ苦し

        • 平和を望みます。そしてもし世の中が争いの渦中に置かれて、僕らの肉体がいつ奪われるかわからなくなっても、心のなかだけは絶対に失われず、平和を保ち続けます。暴力という非対称性ですら、死を持ってしても平和を奪うことはできないという事実を。

        毎日の詩、抜粋 2024年3月

        • 毎日の詩、抜粋2024年2月

        • 毎日の詩、抜粋2024年1月

        • 平和を望みます。そしてもし世の中が争いの渦中に置かれて、僕らの肉体がいつ奪われるかわからなくなっても、心のなかだけは絶対に失われず、平和を保ち続けます。暴力という非対称性ですら、死を持ってしても平和を奪うことはできないという事実を。

        マガジン

        • 詩と偈頌
          38本
        • ”わたしたち”であるために~自己と他者をめぐる哲学エッセイ~
          31本
        • 魔女の訓練としての備忘録
          1本

        記事

          暴力を無くそうとすること

          暴力について 暴力をなくそうなくそうと社会が頑張っているなかでどうも愛も一緒に消えている気がする。実は愛と暴力はかなり一緒くたになりやすいものだと思う。結局人が近づけば温もりを感じると同時に傷つき傷つけられることも増える。それは全く悪いことではない。それは自然なことだ。多分そのことをちゃんと考慮に入れずに暴力を排除する方向へ世の中が動いていくと、残念ながら愛も一緒に消え去る。むしろ愛のような繊細なものは暴力を消そう消そうと頑張る人たちが頑張れば頑張るほど早々と去ろうとすると

          暴力を無くそうとすること

          毎日の詩:2023.4.16-4.23

          2023.4.16 あたたかな日に照らされている身体が それでも元気を取り戻さないとき ここにある命は どのように休ませれば良いのか 4.17 きれいに堕ちていく そんなことはないとわかっていても 花火の煤にすら美しさを見出すように だから終わりも美しい 4.18 感情が身体を支配するとき 本来望まないことが 私を取り巻いて締めつける それをほどくのは 私の身体なのだ 4.19 急な訪れに 明るさがくるエンジンに注入された 油が暴れる 火は燃え盛ってやがて花が咲く 熱

          毎日の詩:2023.4.16-4.23

          毎日の詩:2023.4.9-4.15

          毎日詩を書いています。その詩を残していきます。 2023.4.9 春はもちもち 寒さの終わりを徐々に感じながら 歓喜の訪れを肌に感じること やわらかな感触 2023.4.10 口伝えに聞いた話が 心から迫ってくる 悲しいから泣くのではなく 泣きたいから泣きたいときがあると 誰かが教える 2023.4.11 痛みを分かつ相手 この世界が嫌になるとき 共に嫌になってくれることを望んでいる もう別の場所へ行こう、と 2023.4.12 苦しみを麻痺させても それは苦しみ 笑

          毎日の詩:2023.4.9-4.15

          大きな権力が渦巻く世界のなかで、小さなものとして生きることには知恵がいる。この世界の毒から身を守るためのささやかな抵抗を物質的な世界と、超感覚的な世界、両方の知恵を使って軽やかに回避する方法を魔女は持っている。そしてそれを魔法と呼ぶのだと思う。

          大きな権力が渦巻く世界のなかで、小さなものとして生きることには知恵がいる。この世界の毒から身を守るためのささやかな抵抗を物質的な世界と、超感覚的な世界、両方の知恵を使って軽やかに回避する方法を魔女は持っている。そしてそれを魔法と呼ぶのだと思う。

          試論:職場

          ここに書くことは不都合なことである。勤めたくない若い人が徐々に増えはじめている。でも世の中では多くの人が勤めなければならない社会に生きている。そしてその感覚はある意味で正しいと言わざるを得ないのではないか、というくらいにこのシステムは深刻に問題を帯びている。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あらゆる人間が心に深い傷を抱えている。心にある深い傷は人との関係性において出現し、疼く。コンプレックスやトラウマとなったその疼きは周りの人へ不快感として伝わり、関係を悪く

          試論:職場

          『争いの先に』

          僕らがぬくぬくと生きていられることも何もかも、結局は戦争など起きずに暮らせているからなんだ。だからこそ、争いを強いられた人たちのことを思おう。なぜ僕らが生きているのか?なぜ僕らじゃなく彼らなのか?そしてなぜこんなに豊かな暮らしを享受している我々も、戦争ではないにしても争いを繰り返すのだろうか。 平和を拒絶する肉 祈りを誇る拳銃 切なさに笑いを浮かべる人々 打ち砕かれたその先でもなお 聞こえるピアノの音 現実に切り傷が生まれたとしても 血が出なければ この世界はまた命を奪う

          『争いの先に』

          詩:内面のレポンス

          たとえ発話することがなくても、 人それぞれ内面では何かを考えたり感じ続けているとして、 その内面が外とときどき呼応するとき、 人は不思議な感覚を覚える。 例えば、 その人のことを思い出したらその人が目の前に現れたとか、 連絡が来たとか、その人が好きな曲が流れ始めたとか。 こういうことはかなりいろんな人が経験している "共時性を感じる出来事"じゃないだろうか。 もし自分が内側で考えている悩みが、 いつのまにか外に掬われていて、 救いの手が差し伸べられていたとしたら。 私た

          詩:内面のレポンス

          試論:ジェンダーの練習問題

          僕の知り合いが、女性を理解するためにということでネットで女性用の服を買って、下着も買って、化粧道具も買って、YouTubeを見ながら化粧を頑張ってみたらしい。とても面白かったらしいが、そのなかで、女性は社会的に常に見られ続ける立場にあることや、身体的な仕草、特に足の置き場に大きな制限があること、それから、今まで女性に向けていた視線が、ほとんどの場合不快にさせるような目線であったのではないかということに気づいたらしい。 そのときにジェンダーという意味において、女性が社会的に求め

          試論:ジェンダーの練習問題

          曲:見上げた青空

          iPhoneにて録音、一部コード譜と異なる部分あり。 作詞・作曲 Kyon Key C FM7 G6 Am7 x3 E7 Am FM7 Em7/G C ここに 響く 居場所のないため息 あせる こころ 解けたひもがもつれ ゆれる さわぐ うかんだ言葉つぶやき Am FM7 G6 Am7 ふかく 息を吸って青空 Dm7 G Em Am7 僕から

          曲:見上げた青空

          詩:ともしび

          兆候は それが兆候だと気づいたときには すでにはじまっていた、と、知るものだ 朝目覚めることも、その一部として。 太陽の光を感受した私の身体、そして、 地上という闇は 天上の太陽によって照らされる ゆっくりと、音もなく。 光はじわじわと、過去を照らしはじめる いつの間にか色褪せていた記憶は 忘れ去られてなどいなかった 消えない傷痕のような過去となり、 このこころに残っていた。 諦めて失ったいくつもの未来を こころに浮かべては 人は悔やみ、嘆く

          詩:ともしび

          詩:ときもある

          普段は聞き流すだけの人の話を聞いて ふと言うことを聞く気になる ときもある 待っててもなかなかトイレから出てこないから スーパー前で飼い主を待つ犬もこんな感じかと思う ときもある 銀行でお金を下ろすときにみる通帳の数字と ヘトヘトになりながら働いたお金の重みが 釣り合ってない気がする ときもある いつも食べていたアイスを今日はやめた方が 体にはいいよなと考える ときもある 実はたまにデロンデロンに酔った方が 精神衛生上健康的だなという ときもある この日本のクソ政治

          詩:ときもある

          魔女の訓練としての備忘録

          これから魔女の訓練としての備忘録ということで、いろいろ書いてみようと思います。今まで固い文体で哲学エッセイを書いていましたが、あれはあくまで足場作りだったのです。足場ができたということは、次にやるべきは何かを具体的にすることです。 さっき2500文字程度書いたら、いままでこんなことは一度も起きたことがないのに、記事が途中の経過も何も残らずすべて消えてしまいました。しかしこれにこりずにもう一度書こうと思います。 魔法についてです。僕の知り合いには占い師や、霊能力者、オカルテ

          魔女の訓練としての備忘録