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最近のスマホ料金がわかりにくい理由

最近のスマホ料金、どんどん分かりにくくなってると思いませんか?

携帯業界で働きはじめて、ちょうど14年が経過しましたが、
年々通信会社が増え
毎年のように料金プランが変わり
とにかくスマホ料金がわかりにくい!!

以前は、機種代金を一括〇円で払えば、月々は「通話料金+データ通信量」と、シンプルな料金体系でした。

それなのに、なぜこんなにたくさんの料金プランがあり、割引やサービスが複雑なんでしょうか。。。

今回は、「なぜスマホの料金プランがわかりにくいのか?」についてまとめてみました。



格安SIMなど通信事業者が増えた

フォンシェルジュ運営店|取り扱いキャリア

私が、携帯業界に入った頃は、ドコモ・au・ソフトバンクの3社しかありませんでしたが、今は運営店舗で扱っているものをすべて合わせると12キャリアに、、、

ドコモ・au・ソフトバンク・ワイモバイル・UQモバイル・楽天モバイル・IIJ mio・BIGLOBEモバイル・LINEMO・ahamo・povo・誰でもスマホ・・・

「誰でもスマホ」ってなに!?

上記に書いた12キャリアは運営店舗で取り扱っている会社だけなので、実際にはもっと多くの通信会社があり、現在では格安SIMと呼ばれるMVNO事業者数は、2022年12月末で1,732社もあり(総務省調べ)年々増加しています。

通信会社が増えたということは、その通信会社によって料金プランが変わるので、選択肢が増えた分、どんどん複雑で自分で選ぶのが難しくなっています。


年々、ルールや条件・規制が増える

実は、毎年のように総務省から規制やルールが追加されています。

もちろん、ユーザーが安心して適正価格で利用できるようにするために、規制やルールを設けるという前提で有識者で話し合って決まる規制です。

しかしながら、それに合わせてルールや料金プランを変える必要がある為、規制内容が変わるたびに料金プランが変わったり、条件が変わります。

『昔は機種代金は"一括0円"だったのに!!』

と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は、以前の方が携帯料金の月額料金が高く、たった7GBのデータ定額料金だけで毎月6,000円近くしていました。

よく考えてみれば、端末を製造するのに、本来タダなわけがないんです。。
結局そのお金をどこで賄っているかというと、ユーザーからいただく代金に含まれていたわけです。

頻繁に機種を変える方にとっては、あまり損することはないかもしれませんが、長期間使う方にとっては、ずーっとスマホの機種代分上乗せされた料金を払い続けているようなものです。

あくまでも『値引きされる原資はユーザーの利用料金』です!

ですから、「ユーザーの利用用途に合ったプランを適正価格で提供されること」を目指して、度々ルールや規制が変わってきました。

ちなみに、2023年12月27日にも「電気事業法改正」があります。
12月27日からは端末価格と割引に関するルールが大幅に変わります。

スマホの端末代金が高額になっていく

スマホはここ10年で驚くほどに進化を遂げています。

  • カメラ機能

  • バッテリー

  • 処理性能(CPU・OS・RAM)

  • 本体容量

などなど、どんどん価格は上がっています。
すると、一括払いで端末を購入するのは難しくなり、分割払いにしても「月額料金に+3000円」など、どんどん高額になってきます。

高くなり、分割回数が増えれば、ユーザーがスマホを買い替える頻度も下がります。「購入するユーザーが減る」ということは、商品を販売する企業としては困ってしまいます。

そこで、端末を購入する際に月額料金から割引されるサービスが提供されたり、一定期間の利用を約束すると割引されるサービスなどが提供されるようになりました。

上記割引は、現在は全て廃止となっていますが、
本来なら頻繁に買えない値段の端末に手が届きやすくするために、プランがかわったり、サービスが増えたりしています。


競合と対抗する為にプランが変わる

MVNO事業者(格安SIM)がどんどん増え、様々な料金プランが提供されると、ユーザーの選択肢がどんどん増えます。

その為、他社に顧客を奪われないよう、また他社よりも自社を選んでもらえるようにする必要がでてきます。

その結果、新たな料金プランやサービスが生まれます。


ニーズに合わせて割引やプランが追加になる

私が入社した2009年は、iPhone3GSが発売開始した年でしたが、その頃携帯電話を持っていた人は、ほとんどがガラケーでした。

今はどうでしょう?

今では、ガラケー(ガラホ)はほとんどなく、新しく発売される機種もほぼスマホです。

また、LINE・ショッピング・予約・マイナポイント・キャッシュレス決済・ポイントカード・オンライン手続きなど、スマホを利用するシーンが多々増えています。

スマホの普及により、ユーザーの利用状況に合わせた料金プランが多数追加になっています。

  • 家族でまとめると追加で割引

  • 自宅のインターネットとまとめて割引

  • 対象キャッシュレス決済利用で還元率アップ

  • 対象クレジットカード支払い設定で割引

  • 動画サービスとパックになった料金プラン

  • 使いたいときだけデータ通信量を購入できるオプション

このように、通信会社の数・ルールや規制・競合対抗・利用用途に応じたプラン追加などにより、どんどん複雑になってきています。

複雑でわかりにくい一方で『ユーザーの選択肢』が増えたとも言えます。


今日は、スマホ料金がわかりにくい理由について店員目線でまとめてみました。

今回は、大まかに5つの例を挙げましたが、いろんな視点から見ると理由はまだまだたくさんあります。

やっぱり『最近のスマホ料金はわかりにくい!』

次回は、格安SIMが普及し始めて数年経った今でも、大手通信会社で契約をしている方が多い『なぜ大手通信会社にこだわる人が多いのか?』について話そうと思います。

私が運営している『フォンシェルジュ』サイトでは、スマホに関する最新情報やトラブル解決法、プランの解説・比較等を掲載しています。

また、無料スマホ料金診断やオンライン相談なども承っています。
是非ご覧くださいませ!


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