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第二回 多分PENTAXが好きなんじゃなくてK-7が好きなんだと思う

皆さんこんにちは。
第二回は分かる人には魅力が分かるPENTAX K-7について書いていこうと思います。
また、K-7をもう既に所持している方向けの情報もあるので是非 "最後まで" 見ていってください。

そう、一眼レフやらフィルムやらで最近何かと話題のPENTAXです。
そんなPENTAXでも、RICOHではなくHOYA時代のPENTAXのお話です…。

PENTAX K-7 / smc PENTAX-DA 35mm F2.4AL
PENTAX K-7 / smc PENTAX-A 28mm F2.8
PENTAX K-7 / smc PENTAX-A 28mm F2.8





PENTAX K-7とは

PENTAX K-7とは、PENTAXのデジタル一眼レフカメラです。
このカメラのコンセプトは、

「プレミアム・スモール」

K-7より少し古いK-20DやK-mなどとは違い、直線基調のPENTAXのフィルム一眼レフであるMXやME、はたまたLXを連想させるようなデザインやサイズ感。
そしてなによりその中に収められたPENTAXの技術。
つまり、「小型化」と「ハイスペック」の両立です。
その点ではK-3ⅲなんかを見ると、今のPENTAX製一眼レフのコンセプトの全体像を決定した存在でもあるのではないかと想像できます。

スペックとしては、
・レンズ交換式一眼レフ
・マウント:PENTAX Kマウント
・センサー:有効約1460万画素 APS-Cサイズ CMOSセンサー
・感度:AUTO / ISO100~3200
・シャッタースピード:B,30~1/8000秒(同調速度1/180秒)
・連写速度:5.2コマ/秒
・ボディ内手ぶれ補正:最大4段分

Kマウントなので、味わい深い描写を持つLimtedレンズや和製ズミクロンと呼ばれるXR RIKENON 50mm F2、またM42マウントへの変換アダプタも安く売っているのでSuper Takumarなどのオールドレンズなどを装着してレンズ遊びだってできます。
連写速度が小数点まで書いてあるのが頑張ってる感じがして好印象です。
しかもこのカメラ、連写のフィーリングがなかなか悪くないんですよね。
そしてボディ内手ぶれ補正搭載。しかも公称4段分。
ここが後々効いてきますので覚えておいてください…。


とにかく色がいい

きっとこの記事を読んでいるK-7に興味のある方はきっともう既にご存知かもしれませんが、撮って出しの色が非常に良いです。
PENTAXといえばこってりした色だとよく聞きますが、もちろんK-7も例外ではありません。「あぁ、PENTAXってこういうイメージだよね」って色をだしてくれます。
ちなみに写真はすべてJPEG撮って出しです。

青空は今にも溶け出してきそうなほど濃密なただひたすらに青。

PENTAX K-7 / Carl Zeiss Jena Tessar 50mm F2.8


郵便ポストのすぐそこにあるかのような立体感を表現している赤。

PENTAX K-7 / smc PENTAX-A 28mm F2.8


夕暮れ時はPENTAXの時間です。1日の終わりを何倍にも増幅させて描いてくれます。

PENTAX K-7 / smc PENTAX-DA 35mm F2.4AL

そして、めちゃくちゃ重要なこととして、K-7のファームウェアアップデートを行うとカスタムイメージが1つ追加されます。

その名も "リバーサルフィルム" です。

本当かどうかはわかりませんが、噂によるとK-7のISO100、カスタムイメージ "リバーサルフィルム" は後継機のK-5以上の画質を持っているのだとか。

PENTAX K-7 / smc PENTAX-M 50mm F1.7
PENTAX K-7 / smc PENTAX-A 28mm F2.8
PENTAX K-7 / smc PENTAX-A 28mm F2.8

ちなみに個人的には低感度時だけでなく高感度時のリバーサルフィルムも好きです。


いい意味でノイジー

さて、ここで1つ重要な話をします。
K-7には非常に大きな欠点があります。それは、高感度に弱いことです。
ノイズレスな写真が撮りたいならばISO400まで、人によってはISO200までという人も。

ですがそれが本当に欠点だと言うのはK-7の真価を理解していないだけ。むしろこのノイズこそがK-7の大きな魅力の1つなのです。

一体どういうことなのかというと、それはそのノイズの乗り方に特徴があります。
K-7のノイズは同世代のカメラと比べてノイズが不快に感じにくいです。
もう少し具体的に説明すると、ノイズ中のカラーノイズの割合が少なく輝度ノイズの割合が高い画作りがされています。そして、感覚的な話なのですがノイズが全体に均等でデジタル臭さが少ない気がします。
そのためフィルムの粒状感に近いものが得られ、条件によっては感度を上げたほうがより質感が増すことも。
オススメはISO800~1250。とにかく良いです。モノクロも。

PENTAX K-7 / smc PENTAX-A 28mm F2.8
PENTAX K-7 / smc PENTAX-M 50mm F1.7
PENTAX K-7 / smc PENTAX-M 50mm F1.7


もちろん高感度に弱いということは暗所では辛いと考えられます。しかしさすがPENTAX、ボディ内手ぶれ補正のお陰で暗所でもそれなりに耐えてくれます。(さすがに本当の暗所は無理だけど)

PENTAX K-7 / smc PENTAX-DA 35mm F2.4AL


ちょうどいいサイズ

一眼レフカメラといえば「デカい」「重い」というイメージが先行する方もいるのではないでしょうか。それも上位モデルとなるとなおさら。
ですがこのカメラは当時PENTAXの中でも上位の製品となるのですが、ミドルロークラスの一眼レフカメラと同程度のサイズに収まっています。
重さも670gと軽いというほどでもないですがなかなか収まりが良い具合に。

それでいてマグネシウムボディ、しっかりしたグリップ、ファインダー倍率0.92倍、視野率100%、防塵防滴仕様など、しっかり上位機の特徴を抑えています。ファインダーのピント面もAPS-C機にしてはわかりやすく、操作系も洗礼されていて使いやすい。
このサイズでこの性能をよく収めてくれた、そう思わせられます。


作例

PENTAX K-7 / smc PENTAX-A 28mm F2.8
PENTAX K-7 / smc PENTAX-DA 35mm F2.4AL
PENTAX K-7 / smc PENTAX-A 28mm F2.8
PENTAX K-7 / smc PENTAX-DA 50mm F2.4AL


PENTAX K-7 / Carl Zeiss Jena 50mm f2.8
PENTAX K-7 / Carl Zeiss Jena 50mm F2.8
PENTAX K-7 / smc PENTAX-DA 35mm F2.4AL
PENTAX K-7 / smc PENTAX-M 50mm F1.7
PENTAX K-7 / smc PENTAX-M 50mm F1.7


おまけ

いつもK-7で使っている(上での写真も含む)カスタムイメージを公開させていただきます。

・彩度 +1
・色相 -2
・キー-1
・コントラスト +2
・コントラスト ハイライト調整 -4
・コントラスト シャドー調整 -3
・シャープネス-1

この設定、ネットの海に漂っていたものを偶然見つけて自分なりに少しカスタムしたものです。特に最近のカメラではなかなか得られないほどのしっとりした写りが得られると考えていますのでご自由に使い、自分なりに改良してみてください。


まとめ

今回はPENTAX K-7について書かせていただきました。

さすがPENTAX、適度なサイズで使いやすく写りも上々。
レンズもM42マウントなんかも含めると社外含め膨大な数の魅力的なレンズがあります。WRレンズやAWレンズをを使用すれば多少の雨ならば物ともしないでしょう。

今となっては正直なところあまり高性能なカメラとは言いにくいですが、製品としての完成度は高く、写りの印象なんかも含めるとフィルムカメラとデジタルカメラのちょうど中間に位置するようなカメラだと感じます。
色が非常に良く、感度はあまり上げることはできない代わりにノイズの乗り方もフィルムに近い自然さがあります。
そしてなによりフィルムカメラと比べてランニングコストがかからず、カメラ自体も1、2万円とあまり高額ではないので気軽に始められるのも良い点ですね。

持ち出しやすく、画作りが良く、そして頑丈。
軽量なレンズと合わせればあなたにとっての最強のスナップシューターの1つとなる可能性を持っています。
そして自分のカメラとして自らが操る感覚を味わう事ができるでしょう…。



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