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遊びの写真が仕事になっていくまで

カメラを初めて持ったのはちょうど2年前でした。
その時は、まだ楽天でサラリーマンをしていました。

ある日、知り合いの方に名刺デザインを頼まれ「印象付けるために顔写真を入れましょうよ」と提案。

初めて自分でエントリーモデルの一眼を買って、見よう見真似でプロフィール写真を撮りました。

その時は、SDカードを入れないと写真が撮れないということすら知りませんでした。
 
 
 
●コーヒー1杯で写真撮ります企画

それからは、写真を撮るのがなんだか楽しくなりすぎて「コーヒー1杯であなたのプロフィール写真撮ります」という企画を開始。

だいたい、1年間で250人くらいの方の写真を撮りました。

会社に行く前の早朝に撮ったり、休日に1日3件撮ったりと、とにかく毎日撮りまくっていました。

ただ、それをSNSなどで公に発信している以上、お金を頂いて副業で会社とモメるのも避けたかったので、あえて写真の報酬はコーヒー1杯にしました。会社の人たちは大好きでしたし。
 
 
だけど、その分周りの人は気軽に頼みやすいので「副業とは見なされないけどカメラを撮ってる奴と認識され宣伝にもなる」という何だか良いことづくめでした。
 
 
 
●徐々に仕事に繋がっていくフェーズ

そうやって撮っていると、みんな「ダニエル君に撮ってもらいました〜」みたいな感じでSNSや友人に口コミしてくれるんですよね。

それを見た人が「今度、会社内の仕事で撮ってみない?」とか、会社のクライアントからも「うちの仕事で撮ってよ」という声かけをいただき、それが日に日に増えていきました。
 
 
例えば、スカルプDのアンファー様はその時に初めてご一緒させていただきました。

普通は、大手の広告や商品写真は、広告代理店やプロデューサー、アートディレクターを通して、その道のベテランカメラマンが撮ります。

ですが、撮り直しや緊急で必要な追加写真、スケジュールがタイト過ぎたりする企画だと、急に撮る人がいなくなります。

そういった隙間に僕のことを思い出して、依頼してくれる方が多かった印象です。
 
 
なので、最初はそういう案件からスタートしていきました。

しかし、ベテランのカメラマンに比べると、ヒヨッコのお豆さんくらいのレベルです。

それなのに、いきなり超大手の撮影に臨むわけですから、吐き気がするくらい緊張します。

ですから、事前に家やスタジオで撮影の練習をし、当日のイメージ通りの写真になるように必死に望んでいました。
 
 
普通のカメラマンでいうと、写真学校を卒業し、スタジオでアシスタントからスタート、そこから徐々に写真を撮っていきカメラマンデビューといったパターンが王道です。

なので、その人たちに言わせると「何そんな感覚でさっくり撮りやがってコノヤロー」みたいな感じなのかもしれません。

だいぶ技術的に引け目を感じていた僕は、独学でプロの個人講座や本、ネット、Youtube等でがむしゃらに技術を習得していきました。

今でも勉強の毎日です。
 
  
  
●独立とカメラマンとしての戦略

そして、いよいよ会社を辞めて独立するという時にあたって、僕は色々と戦略を考えました。

「たぶん普通のカメラマンでいくんだったら死ぬんだろうな」

単純にそう思いました。

一番金額が投入される広告写真でも、そのパイが徐々に少なくなりつつある時代ですし、超大手のメインビジュアルは、しかるべきルートでしかるべきベテランに依頼されるからです。

しかし、自分の武器を冷静に分析すると「Webには結構強いのではないか」そう思いました。

楽天では、Webプロデューサー・ディレクターとして、何千万人の購買データから日々「売れる写真」「売れるページ」を分析し、試行錯誤してきたノウハウがあります。

グルメ、ファッション、家電、それぞれのジャンルで、Webで刺さる写真は全然違います。

PCで見るのかスマホで見るのか、年齢層はどこか、その最適な色合いとデザインに合う写真は何か。

同じ商品でも、写真の違いで26倍売り上げが変わったケースもざらにあります。

すなわち「ネット販売、しかもありとあらゆるジャンルの写真を分析し売上を伸ばしてきた」という自分の経験は、今後の武器として使えるのではと思いました。
 
 
その武器に、カメラマンを組み合わせよう。

写真は撮ってもWebに強いカメラマンはなかなかいません。

それも、実際のビックデータに基づいた「売れる写真」はなおさらです。
   
   
  
●100万人に1人のポジショニング論

今の時代は、100人に1人の強みを3つ掛け合わせると100万人に1人の人材になれると言われていたりします。

つまり、弁護士であり、教育者であるなら、「弁護士の教育者」という1万人に1人の人材になるわけです。

ここにさらに議員というポジションが加わると「議員弁護士の教育者」という100万人に1人の人材になるわけです。
 
 
なので、僕は最初の武器は「Webで見せるに強いやつ」×「カメラマン」で1万人に1人のポジションで攻めていこうと思いました。

それでスタートしつつ、また新しい武器を拾えばいい。
 
 
実際に独立して半年。

このコンセプトは結構ニーズがあり、ECで売上をあげる写真が欲しい方、Webページに使う魅力的な写真が必要な方を始め、おかげさまで全国を飛び回っております。
 
 
たまに、ビック過ぎるクライアントのお仕事もさせていただくようにもなりました。

Web×写真という強い切り口から、Web制作やECコンサルなど、他の仕事にも色々繋がってきたりします。

ローストビーフが売りの洋食屋が他の料理でも繁盛するように、入り口に強い引きがあれば、別の注文を受けてもいいわけです。
 
 
 
少し前、ホリエモンが「今の時代で寿司職人が何年も下積みするのはバカ、センスの良い人は習わなくてもできるのよ。」といった内容の発言をツイートして物議を醸していましたが、ある意味そういう時代なのかもしれません。

下積みは必要だと思いますし、自分は人並みのセンスなので毎日の努力が欠かせないと思っていますが、王道と言われるコースでなくとも成功している人がかなり増えてきているのも事実です。
 
 
 
「遊びを突き詰めて仕事にする」というのはそんなに甘く無いけども、なんだか新時代感があってワクワクしか感じないなあと僕は思っています。
 
  
 
長くなりましたが、ひとまず
「Webで使う写真に困ったらダニエルへ」
 
 
というステマ的文言で締めくくらせていただきたいなと思います。
 

◎P.S.

お仕事の写真はクライアントの許可もあるので、弊社ページに今後少しずつアップ予定ですが、個人の作品写真は、PHOTO DANIEL個人ページ、もしくはインスタなどでご覧ください。
 
 
◎PHOTO DANIEL 個人ページ
http://www.photo-daniel.com/

◎Instagram
https://www.instagram.com/youareloved.7/

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