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【金持ち批判と自己申告】

例えば「カルロスゴーンが逮捕」みたいな新聞社のデジタルニュースに寄せられるコメント欄を見ると、「これだから経営者は皆悪だ!」とか「金持ちはやっぱり精神まで腐ってるな」みたいなコメントが大量に溢れかえっているのを良くみかける。
 
ただ、これらの批判は「自分が満たされていないことの自己申告」になってしまってるよなあと常々思う。
  
 
そもそも「金持ち」という言葉を使う人に、自分は卑しさを感じてしまう。
 
まるで、「自分は一生貧しいままだけど、彼らは悪いことをして私腹を肥やしてますよね」みたいなニュアンスがこの「金持ち」と言う言葉に込められている気がするからだ。
 
 
少なくとも自分が普段お会いする経営者やお金を稼いでいる人は、むしろ素晴らしい人格者が多いと思っている。

なぜなら、お金は誰かに対して良い価値を与えた結果にやってくるモノなので、よりお金を稼いでいる人は、より人に価値を与えているということだからだ。

つまり、お金を稼いでいる=人に良い価値を与えられる人ということだ。
 

ここで「いや、世の中には悪いことをして稼いでる人もいるじゃないか」と言う人は、多分そのヒネくれた性格を直さない限り、一生ひもじく生きることになるんだと思う。

だいたいそう言うセリフを言う奴は圧倒的にモテないし、そういう人にお金は回ってこないと思う。
 
 
つまり、それらの批判の裏側には、「自分が持っていないモノへの妬み」が強く現れる。

例えば、居酒屋なんかで何かやらかしてしまった政治家に対して、「あいつは東大出てんのに、楽して稼ぎやがって」みたいな愚痴をポロっと吐いてしまう人は、自分は「東大も出ていないし、苦労しているのに稼げていない」という自己申告をしているのと同じなのだ。

他にも、「貧しい人のために富の再分配を」と強く主張をする人は、自分が今貧しいことへの反動であったり、「もっと皆に平等な機会を」と主張するのは、自分が今平等に扱われていないことの表れだったりする。

それを、「皆が○○な社会を」みたいな偽りの正義感をかざさなくていいと思うな。

「俺、今貧しいから、お金持ってる人からもっと分けて欲しいです!」って素直に言えばいい。
 
もちろん、本当に素晴らしいビジョンを持って活動している人もいるから、全てが全てではないけども、そういう人をけっこう間近で見てきたから、その心理状況はすごくよく分かる。
 
 
つまり、「金持ち批判」は単なる氷山の一角だけど、何かに対する強い主張だったり批判は、往々にして自分が持っていないモノの自己申告になるということだ。
 
 
ダニエルだって、「あいつイケメンなのに大したことないよ」なんてことは絶対に言わないようにしている。

それは、自分がイケメンじゃないことの自己申告になるからだ。

その代わり、「俺はイケメンじゃないけど、君を幸せにはできるよ」と耳元で囁くようにしている。

そうすると、すごく良くモテる。

※↑あ、ビールジョッキとかで何回か殴ってあげてくださいね。
 
 
 
 
だから、もし日常の中で、自分が何か愚痴や不満をポロっと言ってしまった際は、それを後でじっくり分析してみると良いと思う。
 
   
それは、「今自分が満たされていないモノ」をあぶり出すリトマス紙になる。

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