バグダッド - 古き良き時代の世界の町へ 第6回
チグリス川とユーフラテス川が最も近よっている地点、そこにバグダッドと呼ばれる小さな市場(スーク)があった。現在のイラク共和国首都の1200年前の姿である。『千夜一夜物語』が讃えた黄金の街を巡る。
アッバース朝カリフ、アル・マンスールがチグリス河畔の寒村にすぎなかったこの地に壮麗な新都、マディーナ・アッサラーム(平安の都)を造営したのは762年のこと。以来1258年にモンゴルのフラグハンが侵入するまでの500年間、バグダッドはイスラム文化の中心として栄えた。
そのバグダッド