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寝る子は育つ!?《睡眠と覚醒》編

(´_ゝ`){ たにぐちです!

みなさん睡眠は人生のどのくらいの割合を占めているか知っていますか?

実は人生の3分の1は睡眠だといわれています。

1日6時間の睡眠×365日×男性平均年齢約80年で
700,800時間中、約175,200時間は眠っています
つまり活動(覚醒)できるのは約525,600時間という。

(´_ゝ`){意外と短いもんじゃ。。。

そんな
人生の3分の1を担う《睡眠》編!

  

《睡眠と覚醒》の定義

私たちは日常、「眠れた」「眠れなかった」といった睡眠に関する感覚を感じたことはあると思います。
またその感覚が日常生活へも影響し「今日は眠いな(-_-)zzz」なんてこともあると思います。

《睡眠と覚醒》は、睡眠時の無意識状態から、覚醒時の意識状態まで日中の休息ー活動のサイクルの連続的段階の変化を扱います。

人生の3分の1を占めるといわれている「睡眠」は生体の恒常性(ホメオスタシス)を維持するために必要な大切な機能です。
日中の活動による疲労回復や、記憶の書き込み等睡眠中に行っています。

  

「睡眠」の周期

睡眠は、急速な眼球運動を伴うレム睡眠と、眼球運動がないノンレム睡眠 を約90~100分のサイクルでくり返します。

睡眠潜時(寝つきの良しあし)

ノンレム睡眠(深い眠り)
↓ ↑ 繰り返し
レム睡眠(浅い眠り)

覚醒!!

ココで浅い眠りと、深い眠りが出てきたので、そちらも説明しておきます

レム睡眠(REM:rapid eye movement)

脳は覚醒し、身体は眠っている状態。
急速眼球運動があり、覚醒時と同様に活発な脳活動生理的活動水準を示し、夢をみるという特徴があります。その一方で筋肉は弛緩(不随意運動はみられない)し、身体は休息状態になっています。

ノンレム睡眠(NREM)

脳は眠り、身体は覚醒している状態。
レム睡眠と違い、急速眼球運動はなく脳は休息状態になっています。その一方で身体は活動状態で,挿間性の不随意運動がみられます。
眠りは,このノンレム睡眠から始まります

  

生物学的リズム

睡眠のリズム以外に環境の変化をあまり受けないリズムがあります。

①ウルトラディアン・リズム
・20時間御南の短期周期
②サーカディアン・リズム
・概日リズム、体内時計とも言われる。20~28時間周期
③インフラディアン・リズム
・28時間以上の長期周期。月経や季節性の気分変調等

《睡眠と覚醒》に関わる神経伝達物質


《睡眠と覚醒》に関する調整部位は脳の「脳幹」という部位が担っています。

脳の活動には神経伝達物質が欠かせません。
もちろん《睡眠と覚醒》も同様です。関わる神経伝達物質は

①セロトニン
②メラトニン
③ノルアドレナリン
④アセチルコリン
⑤ドパミン
⑥オレキシン

となっています。これもご紹介していきます。

①セロトニン

”覚醒ホルモン”、”安心ホルモン”と呼ばれているこの神経伝達物質。
脳幹を刺激して、目覚めている状態を維持させてくれます。
セロトニンは朝陽を浴びると放出量が増加し、夕暮れあたりから徐々に少なくなります
セロトニンの欠乏、もしくはセロトニンによって作動する細胞の機能低下によって、睡眠時間は短縮されます。
また前駆物質の「トリプトファン」が多いと、睡眠潜時と夜間の覚醒回数が減少し、欠乏すると、レム睡眠の現象とせん妄の要因となります。

②メラトニン

メラトニンは”安眠ホルモン”と呼ばれています。
その名の通り、眠りを調整する働きがあり、睡眠中に放出されています。
明るいうちは放出されません。暗くなると放出されます。
朝光を浴びてから約15時間後に放出が始まります。
メラトニンは、少しの明かりでも放出量が少なくなってしまうので、質を高める人はより暗いを求めます。

メラトニンは松果体が分泌し、サーカディアン・リズムをつくります。

《睡眠と活動》は①、②の伝達物質の調整によるものです。

③アドレナリン

青反核から投射され、《睡眠と覚醒》の周期調整に関与しています。
ノルアドレナリンは不安焦燥や神経運動興奮にも関与しています。

④アセチルコリン

意識の維持の役割を担う脳幹網様体は、このアセチルコリンが作用しています。アセチルコリンはレム睡眠の発現を担っています。

⑤ドパミン

ドパミンは覚醒効果があります。脳内ドパミン系神経の機能亢進が中途覚醒や覚醒時間を増大させ、せん妄にも関与していると考えられています。その為、せん妄治療に抗精神病薬が用いられることも。

⑥オレキシン

別名”覚醒スイッチホルモン”、”食欲亢進”ホルモン”と呼ばれるこのホルモン。
覚醒の促進と維持が主な働きです。。
増えすぎると「不眠」に、減る過ぎると「過眠」になると考えられています。食欲亢進ホルモンといわれているだけあり、オレキシンの増加は摂食行動を増加させます。

《睡眠と覚醒》のアセスメントポイント

「看護師さ~ん、眠れません( ;∀;)」
「(コンコン)眠剤ください( ゚Д゚)」
「ん~~!あはぁあぁあぁっぁーー!!!(-"-)」←朝

睡眠についての訴えはやみません。

訴える患者に対しては、

①「入眠困難」
②「中途覚醒」
③「早朝覚醒」
④「熟睡感の欠如」

のうち、どの睡眠障害なのかを尋ね状況を深堀しましょう。

また主観的な訴えだけでなく、夜間のラウンド時の様子も重要な情報になります。

睡眠に対するこだわりの程度、異常体験の有無、呼吸状態、日中の眠気や集中力の程度、睡眠時随伴症の有無など、睡眠環境や睡眠習慣も重要な情報です。

睡眠薬、抗精神病薬、抗不安薬を服用している患者では,その薬理作用薬物動態覚醒度を合わせて観察していきましょう。

終わりに

意外と量が多くなってしまいましたが
睡眠は誰しもが避けておおれない生命活動なので、日常意識してみるとつながりやすいかもしれません!

そんなたにぐちも夜勤明けなのでそろそろひと眠り!(午後3時現在)

(´_ゝ`){それでは!

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