MSE《心理反応》概要編
(´_ゝ`){たにぐちです!
今日はMSE《心理反応》概要編についてご紹介します。
先述した《精神症状》については
患者の症状や兆候を理解するための視点としてご紹介しました。
しかし、臨床で取り扱うのは、精神症状だけではなく、その対象者の心の中でどのような出来事が起きているのかを把握し判断する必要があります。
その分析に役立つのは《心理反応》なのです。
この《心理反応》もしくは《心理》については臨床だけではなく、日常生活にも用いることが出来るので、ぜひ理解してみてください。
それでは《心理反応》概要編!
(´_ゝ`){行ってみよー!!!
《心理反応》9つの枠組み
病を抱えた人や、その家族が示す心理的反応には
欲求
悲嘆
危機
認知
障害受容
行動変容
発達段階
リカバリー
パーソナリティー
の9つの枠組みでクライアントやその家族の《心理反応》を捉えます。
これらは健康な人でも経験するものです。
心理反応が臨床的に意味のある苦痛を伴っていたり、社会的、職業的、他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている場合には、治療の対象となります。
この「対象となる状態」を枠組みにはめて考えてみると
欲求不満
複雑性悲嘆
危機回避の失敗
認知のゆがみ
障害受容のつまずき
行動変容のつまずき
発達段階のつまずき
リカバリーのつまずき
パーソナリティーの異変
となります。
それでは、これらをアセスメントするための4つのポイントを観ていきましょう。
1、《心理反応》と《精神症状》の相互作用
先述した通り、《心理反応》は健康な人でも経験するものです。
しかし、治療が必要な《心理反応》が見られている場合には、適切な介入、ケアが必要になります。
《心理反応》と《精神症状》は相互に影響しており
《心理反応》の悪化は、《精神症状》を増悪させる可能性があるからです。
2、《心理反応》の成立過程
クライアントの《心理反応》やその対処方法等、どのような発達や暮らしの中で形成されてきたのかを観察します。
3、《心理反応》の暮らしへの影響
《心理反応》の影響が暮らしにどのような影響を及ぼしているのかを観察します。
4、《薬物療法》と《心理反応》の適合性
抗精神病薬がどの《心理反応》を緩和・軽減させる目的で処方されているのか、どの程度効いているのかを観察します。
《心理反応》を理解するフレームワーク
患者や家族に起きている《心理反応》を理解する時に頼りになる
『フレームワーク』というものが存在します。
ココでは割愛しますが、随時ご紹介していきたいと思います。
終わりに
今日は《心理反応》概要編でした
クライアントの《心理反応》を観察するとき
それは自らの《心理反応》を観察することになります。
自分も他人も同じ人間
分断されたものではなく同じ物としてみると
《心理反応》が捉えやすくなるかもしれません。
また随時ご紹介していきます!
(´_ゝ`){ではまた!!!
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