自転車のウエイトトレーニング②

前回は強さについて書きました。
今回は強さ以外の話です。
アスリート、指導者の中には硬くなると言って嫌う人がいます。
これに関しては全く心配がいらないのですが一応。
硬くなるというのは、筋そのものが硬くなるものと、関節の可動域が狭くなるものがあります。
もちろん筋が硬くなれば関節の可動域は狭くなります。
心配いりません。
ウエイトリフティングの選手は体操選手に次いで柔軟性が高いことがわかっています。
練習時間のほとんどが重りを挙げている人たちがです。
なので全く心配いりません。

筋の硬さ意外にも関節可動域の制限因子はあります。
例えば上腕二頭筋がめちゃくちゃ太くなると肘を曲げて肩を触ろうとしても触れません。
soft tissue aproximation (軟部組織の接近)というやつです。

自転車だと股関節の屈曲、膝の屈曲の際は脚が太すぎたら邪魔になるかもしれません。
でもそんな人見たことありますか?
心配いりません。
でもこう言うと筋や関節単体の硬さではなく、全体としての動きがギクシャクすると言う人も出てきます。
普段から自転車に乗ってる人が何をさせられようが動きに影響することはないでしょう。
これは他の競技でも一緒です。
ギクシャクしてる人がいたら元からでしょう。
ギクシャクしてないのにイチャモンをつけられてることもあります。
文句を言いたい人がいるのは仕方がないです。

ウエイトトレーニングのやり方が悪くてRFDが低下しちゃった場合でもギクシャクはしません。
見た目に遅くなることもありません。
専用の機器で計測してやっとわかるくらいでしょう。

まだあります。
硬くも遅くもならんかったとしても疲れやすくなるとか、疲れが抜けにくくなるとかいう人もいます。
それをどーやって説明するの?と思うのですが。
兎にも角にもお嫌いなのでしょう。

一応説明しておくと、強い力を出せる様になった人が要らんところで力を出すと疲れます。
同じく、弱い人が要らんところで力を出しても疲れます。
要るところで力を出しても疲れます。
人間だから当たり前です。
そんだけの話です。
要らんところで力を出さないことが大事です。
練習、レース等で経験を積んで「必要なものを必要な時に必要なだけ」出せば良いのです。
今言った「必要なもの」のトレーニングが足りんのじゃないの?
それを鍛えたら?と言ってます。

他には、筋のタイプには遅筋、速筋とあり、遅筋はタイプⅠ、速筋はタイプⅡaとタイプⅡxに分けられます。 
タイプⅡxはど速筋。
タイプⅡaは力もまあまあ、持久力もまあまあというものです。
ウエイトトレーニングはタイプⅡxを鍛えていると思いきや、タイプⅡxのⅡa化が起こるのです。
疲労耐性が高まるということです。
嬉しくないですか?

いやいや筋じゃないという人もいるかもしれません。
魂だぁとかメンタルだぁとか。

体を動かすのは筋だと教えてあげてください。

いんなぁまっするだぁでもありません。
あれはお縋りしたいまっする的なもんです。
実在しません。

筋の硬さ、関節の可動域、全体としての硬さ、疲れやすさ、筋線維のタイプ等。
何が気に入らんのかわかりません。
ウエイトトレーニングにケチをつける人は飢饉の時にお祈りをしていた時代から進歩してません。

ウエイトトレーニングを教えてあげてください。

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