曲を作った時と聞く時で。

MiracleMusicを配信リリースするための手続きをしていますなう。

CDは写真とか歌詞もあるし、一つの世界観としてやっぱり作品のイメージを持ってもらいやすくていいですよねぇ。
ひな個人は、よくスマホで音楽聞くんですよね。CDの音源をスマホアプリで再生もできるけど、アプリで管理したほうが楽なので、好きな音楽はCDもあって音楽アプリも聴いてるみたいな感じ。

なので、MiracleMusicも配信リリースはやっぱりしたいなって思って。自分でも気軽に聞けるし・・・
卑屈になるわけではなく、引退するんだから忘れられていったり需要がなくなったりするわけですから、今配信リリースをする意味って商業的にはあんまり本当はないんですよね、でも自分のためのリリースですね、自分がスマホでMM聞きたい(笑)

配信リリース作業で、歌詞の同期というのがあって、まぁこれはやらなくても出せるんですけど、自分が歌詞を大事に歌を聞くタイプなんですよね。だから歌詞を歌のタイミングと合わせてちゃんと表示できる仕様にしたくて。

この歌詞合わせる作業、歌を聞きながら、「ここで2行目」「ここで3行目」って歌詞をクリックするんです。だから、まるっとアルバムを聞く日になりました。

あらためていいアルバムですねぇ。いろんな人のいい力をたくさん貸してもらってできたアルバムだなぁと思って。100回きけるわ~って自画自賛してますw

ラジオで何回か話したんですけど、I'mhomeは自分的に転機の歌かなぁ。それまではアイドルとして「理想の恋」「理想の未来」を歌ったり歌詞を書くことが多かったんですよね。アイドル、つまり偶像という言葉の通り、ファンタジーを作って歌ってたんですよね。

でも「I'mhome」はすごく自分をさらけ出した歌で。歌詞にするにあたって一般的な表現とかに直してるけど、これ実話!みたいな歌で。
ひなの勝手な分類だけど、アイドルが理想を歌うとしたら、アーティストは自分や現実を歌うっていう区分を感じていて。
だから初めてこの曲で「あたいアーティストや」って思ったかなぁって感じです。

その前につくった「結婚しよう」なんかは、お友達の実話ベースって意味で現実的な歌詞だけど、まだ少しファンタジーってるかな?と思って。まぁ私にとってはファンタジーな題材なので仕方ないですが(笑)

I'mhomeがあったから、33が書けたかなぁと思っていて。33はめちゃくちゃ現実直球ソングだから。自分のコンプレックスを歌う、作品にするって今までなかったと思うから作れてよかったなぁって思います。

そうだそうだ。聞き返していて、ちょっといろいろ思うところがあったのはStarintheSunsetです。この歌はライブで作った曲で、ファンが書いた単語を抽選して、有名人と夕焼けってテーマで即興したんですよね。
それを後日整えて1曲にしたんですけど、作った時はライブ中のステージで作っているので「私は今はスターだけど、このあと家に帰ったら一般人だなぁ」って気持ちで作ったんですよ。だから夕焼けで見えない自分を前向きにとらえてる歌なんです。スターって疲れるけど、お昼や夕方は見えないから普通の人でいられるね、みたいな。
スターの輝く私、だけどスターじゃない普通の人の瞬間もあるのよ、っていう歌詞なんです。

こないだ3月のステージで、この曲の前にボイスドラマをつけることになって、「スターになりたかったけど、明るい夕焼けの前では輝けない見えない自分」っていうボイスドラマをつけたんですね。だからその日は、夕焼け(太陽)を目の前にして自分の輝きの小ささに傷心する星、みたいな歌詞に思えて。
そんなボイスドラマを書いちゃう引退直前の私の心境よ、、、って感じですけどw そこも、自分をさらけ出すって意味ではアーティストできたのかもしれないので、良かったですねうん。

全く歌の歌詞は同じなのに、自分の心情とか、歌の前に聞くボイスドラマの世界観で、こんなに受け取り方が変わるもんだなぁ、と書いた本人ながら思ったりして。

で、今日、配信リリースの作業のために改めて聞いていたら、この歌に歌われている1日っていう時間軸を、10年っていう時間軸で受け取ったんです。

夜は夢の中
朝陽は写し鏡
真昼は万華鏡
夕焼けで元通り

この最後の歌詞は、1日の自分とは、みたいな意味で。

夜って、夢や理想を追いかけて、こうありたいって夢想するけど、夢から醒めて朝になったらそこには本当の自分が写っている鏡があって。
真昼の自分はいろんな顔があって、それはだれでもそうだと思うんですけど、仕事の顔、家族の顔、友達の顔とか、いろいろありますよね。
いろんな顔をした自分だけど、1日の終わりっていう夕焼けを浴びるとき、全部リセットして本当の自分に戻りたいね・・・みたいな。

1日って意味でなく、10年くらいのスパンを1日にしたときに、今の自分は朝陽の中にいるなって思ったんです。
万華鏡のような毎日を過ごして、でもその中で自分と対話できるような作品を作れて、たくさん夢も見て。何年って長い時間の中で、やっと朝陽を浴びて本当の自分を見ようとしてるのかなって思います。

だから引退しようって思えたのかな・・・なんて、うまいことつなげすぎですかね(笑


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