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気をつけてね、は日だまりのようにあたたかい

「気をつけてね」と声をかけられると、くすぐったいような気持ちになる。自分を思って言ってくれてるんだ、とじんわりとした温もりに触れたような気がして。

多くは家族から言われることが多かったけれど、友達でも別れ際にそう必ず言ってくれる人がいた。「気をつけるんだよ」と。
なんで気をつけるんだよって言うの?と聞くと、危なっかしいからと言われた気がする。記憶が曖昧だからもしかしたら作り話かもしれない。ただ、毎回別れ際はこの言葉をかけられた。


好きな言葉だな、と思う。声をかける人と最後まで一緒にいることは出来ない。けれども、せめて帰り道は何もなく安全に帰ってほしい。そんな願いが込められていると思う。素敵な言葉だ。
でもその割には自分からはあんまり言ったことがないな、と思う。大抵はじゃあね、もしくはさよなら、だ。こう考えると、一番そっけない言葉を口にしていた。

これからは、自分も積極的に使っていきたいと思う。大切なあの人の背中へ。

いつもたくさんありがとうございますっ!