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いつだって現実は机の上に

またやってしまった。ふと我にかえると、いつも机の上が大変なことになる。

開きっぱなしの手帳、好きな作家さんのポストカード、ボールペンがなぜか5本、ハサミやカッターなどの文具類、メモ帳4冊、読み終わっていない本が4冊、充電ケーブルが4つくらい…数えたらキリがない。そしてこのパソコンか。モノとモノの間にほんのちょっとの隙間を作って、そこにパソコンを置いている。キーボードを打つと、カタカタとパソコンがぐらつく。ああ、充電ケーブルを下敷きにしてしまっていたようだ…つい最近、机の上から周り、引き出しの中や本棚まできちんと整理したはずなのに。
「ふと我にかえると」と言っても、机の上のものを使っていたのは私だし、ここまで放置したのも紛れもなく私だ。時間をかけてゆっくりと、モノをそのまま放置したのだ。片付けるのは別に嫌いじゃないのだけれど、「使い終わったらすぐにしまう」という、子供の頃から教えられてきた当然のことが、自分の生活の中にどうも染み付いていないらしい。


いつだったか、「机の乱れは心の乱れ」と誰かに言われたことがある。もしかしたら母親だったかもしれない。その時の机の上の状況が、心や思考の状況を映し出しているというものだ。

そんな迷信と言いたいところだけれど、実際自分に置き換えてみるとその通りになっていて悲しくなる。頭の中には1割ずつ違うことを考えていて、6割くらいを使って物事に取り組んでいてもちょっと集中力が切れると、そっちに思考が移行してしまう。要は思考がとっ散らかってるということだ。
机の上にも色んなものが乗っていると、ついついメインのもの以外も触ってみたくなってしまう。逆に何もなければ、手が届く範囲内には触るものがないから無意識に手を動かすこともない。


分かっているのになかなか出来ないのが困ったものだ。と、ここまで書いて椅子を引いたら、そのはずみで机の上の消しゴムが落ちてきた。さて、うだうだ言っていないで机の上を片付けないと。使い終わったらすぐしまう、呪文のように唱えていればいつか身につくものなんだろうか…

いつもたくさんありがとうございますっ!