血についての雑談4 古代現代の共通点
今回は医学の話でも、現代の医学とは違い、中医学のお話です。
中医学とは推定2千年前から現代まで活躍する
【科学が始まる以前の医学】
です。
なぜ2千年前か説明すると、ある中国の王様のお墓から発掘された中医学の書物が2千年前のものと推定されているためです。
ですが、その2千年前の書物はかなりの完成度なので、さらに古くから存在すると考えられています。
そのような科学を抜きにした人々が【血】について、観察し考えた結果、
現代医学に通ずるものがあり面白いのでご紹介致します。
中医学で【血】は
「赤く粘稠な液体のことである。それは人体を構成し生命活動を維持する基本物質の1つである」
とされてます。
現代医学の定義では赤くとは言いませんが、中医学では赤くといいます。前々回の血液の話の際に、赤血球が赤い色素をしているので血液は赤色ですとお話しましたが、中医学では
心(心臓)が赤くするから血は赤色になりますよ!
と言っています。
なぜ心(心臓)が赤くするのかを説明した文献は読んだことはありませんが、推測すると、古代の人の考える心(心臓)は神が宿り、火と関係すると考えたので 火=赤 と単純に考えたのではないかと今のところ勝手に思っています。
話は変わって、
現代で血液は赤血球と血漿と少しの血小板と白血球ですね。
でも古代の人の血は「食べたものから得た気+食べたものから得た水」が結びついて血を形成していると考えてました。要するに食べないと血は作られないと分かっていたのですね。
科学がない状態で、そこに気づくのは素晴らしいことだと思います。
さらに古代の人は
「血は自然に存在する気を載せて運んでいる」
と言っています。
自然に存在する気は天にあり、呼吸をすることで体内に送り込むと中医学では言っています。
ここで前々回お話した血液の役割を振り返ってみましょう。
現代医学では赤血球にあるヘモグロビンの鉄が肺で酸素と結合することで体の隅々まで酸素を運んでいると説明しましたね。
皆さんも周知かと思いますが、酸素は大気中にあり、呼吸することにより、体内に送り込みます。
気づきましたか?
中医学の
「血は自然に存在する気を載せて運んでいる」は、
現代の赤血球と酸素の関係と酷似しているのです。
科学もない時代に、よくここまで気づけたと古代の人の思考力に脱帽です。
他に中医学では、
「血は胃腸が管理することで血管から漏れ出ないようにしてますよ」
と言ってます。専門用語では脾不統血(ひふとうけつ)と言います。
なぜ胃腸が血管から漏れ出ないように管理しているのかいうと、中医学的に胃腸は食べ物を吸収して気を作る部位であり、気には体から血が漏れ出ないようにしているからです。
理由になっているようで、なってない感じがしますが先に勧めますね(笑)
それを踏まえて現代医学の「出血しても血が固まる話」をおさらいしてみましょう。
血液の中の血小板が傷口に集まると結合して傷口にふたをします。
その後細かい化学反応を経て、フィブリノーゲンというタンパク質が繊維質のフェブリンに変化し、血栓に張り付くことで、血栓をより強力なふたにして傷口を塞ぎます。
これを書いた時にあまりにも細かい話になるので割愛しましたが
細かい化学反応
をするためには、ビタミンKという栄養素が必要不可欠です。
そしてこのビタミンKが活躍するためには
腸内環境や腸内細菌が良い状態である
事が、とても大事な要素です。
ほーーら、もうお気づきですね?(笑)
現代医学的にも中医学的にも「胃腸」が出血を止める事に関与していると考えているのです。
いやいや、ここまで来ると
「科学が発達してから捏造したんじゃね?後出しじゃんけんでしょ…」
と思うかもしれませんが、この胃腸が血を管理してる話…
三国志の時代よりちょっと前に書かれた書物に初めて記載がありますよ!!!!!!!!!!!!!
もう恐ろしいですよね…
宇宙人かと…古代の人は宇宙人かと…
まぁ地球に住んでればみんな宇宙人ですけどね。
長々とお付き合いありがとうございました。そして途中から変なテンションになって申し訳ございません。
次回は何を書こうかまだ思案中です。よろしくお願い致します。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?