パラオ

水中で息を止めるお話

私はパラオ共和国という国に1ヶ月くらい?だったかな、住んでいたことがあります。

住んでいた建物がダイバーの寮だった為、なんとなくダイビングを始めることとなりました。パラオの海はとにかく絶景で一生住みたいと思ったほどでした。その時の経験や出会った人は一生忘れられない思い出です。

人間は海の中では息を止めないといけません。ですがダイビングでは息を止めてはダメと教わります(実際は止めることもありますが危険を伴います)

通常人間は水に潜ると気圧の関係で肺が収縮します。
ダイビング中は水に潜ったことで気圧が上がり肺が収縮しても、ボンベから酸素を吸うので、肺が収縮しません。すると上昇したときに気圧が下がるので肺が過膨張を起こし重篤な障害が発生します。

人間は海のなかでも様々な機材を使えば活動することはできます(もちろん危険は伴います)でも中には機材を使わずに海に挑む人達もいます。

ニュージーランドのウィリアム・トゥルブリッジさんは、機材を何も使わず海に潜り、深さ122m、息を止めていた時間は4分24秒という超人的な記録打ち立てました。

深さ122mですと肺は13分の1くらいの大きさになります。

肺が13分の1って…私の想像ですと鶏卵くらいの大きさになる気がするのです。人間すごい!!

そして息を止めていた時間が4分24秒って…

想像を絶する記録です…

ですが実は息を止めることを重視した競技(フリーダイビング スタティック)の世界記録は11分35秒です!!!!!

もう…超人的すぎて同じ人?って思います。

普通の人が息を止めてもせいぜい1分~2分だと思います。私も子供の頃に風呂場で息を止める練習をして2分の壁が超えれなかった記憶があります(変な遊びしてましたねw)

水中で長く息を止める方法にはいくつかあります。1つは過呼吸をすることです。潜る前に何度も深く呼吸し炭酸ガスを排出し、血液の炭酸ガス分圧を下げます。過呼吸をしても酸素分圧は殆ど上がりません。

ですが呼吸を止めた時の息苦しさに酸素分圧(酸素の量)はあまり関係なく、炭酸ガス分圧(CO2)が上がることが原因なるので、過呼吸をすれば長く息がこらえれるという事になります。

また人間は眼球周辺に水が接すると【潜水反射】がおこり、代謝が抑制され水中での活動時間が延びます。

したがってマスクやゴーグルは使用しないほうが有利です。

たしか海生哺乳類(クジラ、ジュゴン、アザラシなど)は潜水反射が人間より発達しており、心拍数が10分の1以下まで現象するそうです…ちょっとうろ覚えですが。

海生哺乳類は他にも長く息をこらえる方法があります。

血液中のヘモグロビンは酸素を蓄えていますが、ヘモグロビンによく似たミオグロビンという物質が筋肉中に存在します。ヘモグロビンによく似たミオグロビンにも酸素を蓄えうことができます。

海棲哺乳類は、筋肉中のミオグロビンの量が人よりも多く、ここに多くの酸素を蓄えることができるのです。クジラの肉が少し黒っぽいのはミオグロビンのせいです。


他に水中で息を長く止める方法は、高濃度酸素ガスを吸収することがありますがフリーダイビングでは禁止されています。高濃度酸素吸入を使うと13分以上、息が止めれるそうです。


なぜこんな話をしたのだろうか自分でも謎ですが、水中に潜る機会がありました参考にしてください…(((((((((((っ・ω・)っ ブーン


おしまい

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