信頼できる人間の見極め方

おはようございます。
心理カウンセラー 池田廉です。

この記事では、哲学者キケロの教えをもとに、
「信頼できる人間の見極め方」について紹介しています。

信頼できる人が自分にはいない。
裏切られた経験から、人を信頼できなくなってしまった。
どうやって信頼できるかどうか見極めるのか知りたい。

そういったお悩みを抱えている人に、少しでもお役立ちできる
キケロの視点がありますと幸いです。


・その人が本当に信頼できるかどうか見極めるには、
 ゆっくり様子を見て、判断する必要がある

・エンニウスの言葉を借りて表現するなら、
「確かな友は、不確かな境遇の中で確かめられる。」

・自分の調子が悪いときに寄り添ってくれるかどうか


まず最初に、キケロが教えてくれているのは、
信頼するかどうか決めるために、ゆっくり時間をかけて観察することです。

短い期間で、その人のことを深く知ることは限りなく不可能に近いですし、
長い期間をかけて、さまざまな局面における、その人物を見ることが肝要です。

信頼できる人が、たとえいま近くにいないとしても、
焦らないことです。

簡単に信じやすい人ほど、騙されやすく、裏切られやすいものです。

信頼することに慎重になる、ゆっくり時間をかけて、相手を見て、
関係性をゆっくりと構築していくことが望ましいでしょう。


また、エンニウスの言葉にもありますように、
不確かな境遇にあるとき、言い換えますと、あなたが不安定なときに、
どのように相手が向き合ってくれるかによって、確かめることができます。

あなたが身体的、精神的、経済的に安定しているときにだけ、
近寄ってくる人物は信頼に値しないということです。

あなたが不安定で、調子が良くないときに、
隣にいて、受け入れてくれて、勇気づけてくれる存在こそ信頼できる人物です。

また、キケロは、見極める上での2つの条件も提示してくれています。

①誠実であること
②猜疑心を持たないこと

媚を売る人や、自分を裏切る可能性がある人は要注意です。


・人生経験と知性が豊かになると、真の友情を見極めやすくなる

・まず自分が善い人間になり、自分に似た人物を探しなさい

年齢が若い間は、信頼できる人かどうか見極める材料が少なく、
失敗しやすいものであり、歳をとるにつれて、判別しやすくなるのです。

人生経験と知性によって、判別の難易度が下がってくるのですから、
焦ることなく、じっくりとさまざまな経験を前向きにしていきましょう。

そしてまた、相手の判断のみならず、まずは自分が求める人物像を、
探すのではなく、自分が先になることが大切です。

自分は善き人でないにも関わらず、相手にだけ、善き人を求めるのは、
矛盾していますよね。

類は友を呼ぶという言葉にもありますように、
今のあなたに相応しい人が近くにいると考えましょう。

少しでも、友人や身近な人への視点や、関わり方を考え直すきっかけになれますと
幸いです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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