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三拍子を三拍子らしく弾く

三拍子と仲良くなろう講座、ワルツを終えて

ワルツはピアノを弾く人にとって三拍子の基本となるものという位置付けです。なぜなら初心者向けの楽曲にもワルツというものはあって、それを「それらしく」弾けるようになることで三拍子の基本が身につけられるからです。
三拍子を理解するには紙の上で、楽譜上での理解は必須ですが、それだけで弾けるかというとそうではありません。頭の回るある程度器用なお子さんなら頭で理解した三拍子をとりあえず正しく弾けることが多いですが、それって本当に三拍子らしくなっているのかな? と思うことがあります。

三拍子のリズムは円を描くようなもの

二拍子を指揮振りしてみましょうという時、一拍目がストンと落ちる感じになる人がほとんどのはず。拍子は一拍目が重いものなのでストンと落ちることで拍子を感じやすくなります。ところが三拍子になると三角形で振りましょうということが多いですよね? 三角形だと1が下に落ちる感覚がちょっと足りなくなるのと「イッチ、ニッ、サッン」と三つが同じになりがちなのとで、三拍子を正しく感じにくくなります。
拍打ちを正しくという目的ならばそれでもいいのですが、流れるような三拍子をと思うのなら、お勧めは「丸」です。インスタでお話したように、ある程度の勢いをつけて円を描くことで三拍子の流れが掴みやすくなります。

ワルツは円舞曲というのは

くるくる回りながら踊ることからきています。そもそもワルツの語源が「回る」という動詞なので、くるくる回るのは当たり前のこと。
ワルツが基本的に三拍子なのは(五拍子などのワルツも存在するので、100%すべてのワルツが三拍子とは言えません)、この円を描くことからきているのかな、とも思います。

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