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高音質なRhodesのプラグイン おすすめ6選

ピアノやエレピのプラグインのおすすめ記事を見ていると「ポップスで使いやすい」とか「ミックスで馴染みやすい」みたいな基準で書かれたものが多いですよね。ですが中には「本物のような音」を基準に選びたいマニアやキーボーディストの方もいると思います。という訳で今回は「使いやすさよりもリアルさ」を基準にRhodesの音源を有料と無料に分けておすすめしていきます。気に入った音源しか紹介しないので無料でもしっかり使える製品を選んでいます。


有料音源

Premier Sound Factory - MK1-Collection

Premier Sound Factoryという日本のメーカー。
Mark I StageとMK I Suitcaseの2台が収録されています。96khz/24bitのハイレゾで収録されており音色の特徴としてはとにかく澄んだ美しく柔らかい音がします。容量は4.4GB。またPhaserエフェクトのクオリティが非常に高くステレオで非常に奥行きのあるうねり方をするので買った際は是非弾いてみてください。欠点を挙げるなら、ややリリースサンプル(離鍵音)が短い事です。スタッカートを多用した速弾きにはあまり向かないかも知れません。

Universal Audio - Electra 88 Vintage Keyboard Studio

Universal Audioはアメリカのスタジオ機器、プラグインメーカー。74年製88鍵盤Mark I Suitcaseを収録しています。容量は8GB。音色の特徴としてはとても暖かみのある音で全ての音域がリッチな響きです。Rhodes音源の中で最もリアルだと思いますね。Universal Audioはプロ向けの機材やプラグインで長年評価されている会社なので、Rhodes本体のクオリティは勿論のこと搭載されているエフェクトやアンプシミュレーターの種類も豊富です。エフェクトは定番のChorus、PhaserはもちろんWah、Reverb、Delayなど様々な選択肢があります。アンプはスーツケース、ロータリースピーカー、ギター用アンプの3種類から選択できます。アンプの前に立てるマイクの種類まで選ぶ事が出来るのでどこまでも音を作り込めます。

Gospel Musicians - Neo Soul Keys Studio 2

↓YouTubeの動画は話が長いので音だけ聴きたい方はSoundCloudのデモをどうぞ。

日本で殆ど知られていないアメリカのプラグインメーカー。Neo Soul Keys Studio 2はあらゆる種類のエレピを一つに集めた音源です。定番のMark I SuitcaseやMark IIだけでなくMark III、Mark Vなどプラグインには珍しいモデルまで。88.2kHzで録音されており(音源自体の音質は44kHz/24bit)容量はなんと50GB(圧縮時20GB)もあります。音色の傾向としてはとても暖かみがあり、高域はとてもキラキラとしていて中低域が豊かです。音数の少ないR&Bやジャズなどのインストに合うと思います。またRhodesだけでなく高音質なWurlitzer、Clavinet、CP70まで含まれているので大容量です。何でも入っている系の音源は一つ一つのリアリティが下がりがちですがNeo Soul Keys Studio 2はどれもトップクラスのリアリティです。余談ですが本製品には「D'Angelo CP70」という音源が含まれており文字通りD'Angeloが使用しているCP70にそっくりな音が出せます。

Rhodes Music - Rhodes V8 Pro

↓詳細なデモはSoundCloudでも聴く事が出来ます。

イギリスのRhodes本社が自社製品であるRhodes MK8を音源化しました。96kHZ/24bitの60GB(圧縮時22GB)で収録されており音色の特徴としては音作りの幅がとても広く、キラキラした音から暖かい音まで色々と出せます。またとても録音が丁寧でリリースサンプル(離鍵音)やダンパーペダルの駆動音までリアルに再現されているので鍵盤から指を離したり、ペダルから足を離す瞬間の音もくっきりと聴こえます。無印版とPro版がリリースされており、違いはエフェクトの有無とそれに伴うプリセットの数です。エフェクトがなくても良いという方もいると思いますが、個人的にこれ一つで完結するのは便利なのとプリセットの豊富さが楽しいのでPro版を買ったことに満足しています。

無料音源

Fracture Sounds - Blueprint: Electric Keys

↓話のない音だけのデモが聴きたい方はSoundCloudのデモをどうぞ

イギリスのプラグインメーカー。Mark I Stageを収録した音源です。容量は2.3GB。音色の特徴は高域がクリアでコロコロと鳴ります。またFracture Soundsの鍵盤楽器音源の全てに言えることですがとてもリリースサンプル(離鍵音)の収録が丁寧です。鍵盤を離せばもちろん音が鳴りますし、ダンパーペダルを踏んだ状態で鍵盤を離しても残った音の後ろで「カタッ」という離鍵音がしっかりと聴こえます。無料なのに随分と丁寧に作るなと感心しますね。DIとアンプを選択可能。美しいReverb、Chorusエフェクトを搭載。

Erich-Thienhaus Institute - ETI ROADS

ドイツにあるデトモルト音楽大学が論文の為に制作した音源だそうです。モデルはMark IIを収録。無料にも関わらず96kHz/24bitで録音されており9GBの大容量。ビブラートやアンプまで搭載されています。中低域にしっかり存在感があり手応えがあります。デモ音源はないので是非弾いて確かめてください。

おすすめは以上になります。Rhodesは本当に個体差が大きいので気づけば私は気になった音源を全て買っていました。Rhodes愛好家の誰もがその奥深さにハマる訳ですが私もその一人です。私は耳が過敏で高域が耳に刺さりやすいので低域が豊かな音源を探すのに苦労しました。結局難しい事は気にせず好きな音かどうかで選べばいいと思いますね。それでは。

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