リーダーシップとマネージメントを混同してはいけない

Netflixの番組”Tidying up”でコンマリさんがブームになり、アメリカでKondoが「片付ける」という意味の動詞になったそうです。すごいですよね。こんな風に英語になった日本語というのは結構ありますが、あんまり知られていないところだと「班長」というのがあります。

Head honchoは一番エラい人、という意味。一説によると、第二次大戦中に戦場で「班長」と呼ばれる人たちが、みんな日本兵たちにスゴい敬われていたので、きっとhonchoというのは一番エライ人なんだろう、と米兵が思ったことによるとか。

実際には班長ってそんな偉くないですよね。この逆バージョンが「リーダー」です。日本でリーダーっていうと、5人くらいのアイドルグループの年長者で、しかもけっこう頼りない、みたいなイメージがあります。会社でもリーダーっていうと管理職の一番下っ端みたいなことが多くないでしょうか。

英語でリーダーというと、基本的には社長です。リーダーシップチームというと、最高意思決定機関。それ以外にはリーダーという言葉はあまり使われない。リーダーシップというと、ビジョンを定め、みんなをそこへ連れていくようなことを示します。

逆にマネージメント、というのは、本来は「なんとかしろ」という意味ですが、一般的には人やチームを「なんとか」管理することを示します。野球部のマネージャーとか、芸能人のマネージャーがその意味に近い用法でしょうか。

問題なのは、この二つがよく区別されず使われることです。部下やチームの「マネージメント」をし、その手腕を買われて出世を重ねた人が最終的に「リーダー」になったとき。何が起こるかは明確です。明確なビジョンをしめして、人を引っ張ることができない。

マネージメントとリーダーシップ、似て非なるこの二つのスキルは、それぞれ別々に適性を見抜き、開発し、評価しなくてはいけません。それをしないがゆえに、それまで順調に出世の階段を駆け上ったエリートサラリーマンが、社長になって突然無能化したりするわけです。

つまり。リーダーシップとマネージメントをKondoしてはいけない。Tidying up(整理整頓)しなくてはいけない、ということです。失礼しました。。。

おわり

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