愛読書三選!(#愛読書で自己紹介)

数人の相互フォローのお友達も参加している、山根あきらさま主催の興味深い企画に、私も参加させていただきたいと思います。
山根あきらさま、厚かましくもフォロー外からですけど、よろしくお願いいたします。


まず、募集要項を一部抜粋させていただきます。

今までにあなたが読んだ本の中で、特に感動した本を3冊挙げてください。

私が人生でものすごく影響を受けた作家さまは、三人に絞れます。
いえ、十人あげろと言われれば十人いますけど、限界まで絞り切ると三人になります。
特に感動した三冊は、この三人の中から選びたいと思います。

が……

一人目は、塩野七生です。
大昔、労働ビザを取得し、イタリアのピアノ商で正規社員の調律師として働きながら、一人暮らしをしていました。
何度となく辛い経験もしましたけど、住めば都なのか、不思議とイタリアという国に興味を持つようになり、歴史を学びたくなったのです。
そんな折、出会った作家さんが塩野七生です。
在伊中にも何冊か取り寄せて読んだのですが、中でも最初に読んだ作品が物語としても面白過ぎて、強烈なインパクトを残しましたので、企画の一冊目として紹介いたします。
イタリアが好きになったのも、イタリア生活を楽しむようになったのも、この本がきっかけです。
この本に出会わなかったら、今の私は間違いなくいないと思います。
その後、超大作の『ローマ人の物語』は勿論のこと、『コンスタンティノープルの陥落』『海の都の物語』『レパントの海戦』『十字軍物語』『マキアヴェッリ語録』『イタリア遺聞(エッセイ集)』など、塩野七生作品は片っ端から読みあさりました。

①塩野七生著
『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』



二人目の作家は、私がミステリに(ますます)ハマるきっかけとなった森博嗣です。
元々ミステリは好きで、よく読んでいました。
一番古い感動の記憶は、多分エラリィ・クイーンの『Yの悲劇』です。
一番ビックリしたのは、綾辻行人の『十角館の殺人』です。
このどちらかにしても良かったのですけど、自己紹介の為の愛読書となると、私の場合はやっぱり森博嗣作品かなと思います。
そのデビュー作は圧巻です。
ミステリというカテゴリからはみ出したミステリと言いましょうか、私の勝手な見解ですけど、第一回メフィスト賞を受賞したこの作品の登場によって、日本のミステリ界は大きく動いたと思うのです。
それ以上に、私の読書歴にとっては避けては通れない作品です。
森博嗣作品は、大半の作品が色々とリンクしてくるのですけど、全てはここから始めるのです。
(どの作品も、単発で読んでも全く問題なく楽しめます!)

②森博嗣著
『すべてがFになる』



三人目の作家さんは、宮沢賢治です。
子どもの頃から賢治童話が好き過ぎて、学生の時、遠路はるばると花巻にまで出向いたことがあるぐらいです。
専門学校時代の研究レポートでは、宮沢賢治の『セロ弾きのゴーシュ』について書きました。

三作目はそんな賢治童話から……と思ったのですけど、「自己紹介企画」という趣旨に見合ったものとして、あまり適切ではない気がしましたので、三冊目はちょっと専門的な本にします。
固い話に成りかねないので詳細は語りませんが、著者はニューヨークスタインウェイの調律師ということもあり、調律学校の学生時代に何回も読み返した本です。
超有名なピアニストの裏話にワクワクして、調律師の仕事っぷりに感動して、自分も早くそうなりたいと夢見た本です。
また、実際に調律師になり、ある程度の年数を重ね、夢と現実を知り……、17年ぐらい前の話ですが、ホロヴィッツが愛用していたスタインウェイを持ち込んで、という企画に少し携わることになり、著作者のフランツ・モアさんに直接お会いすることが叶いました。

③フランツ・モア著
『ピアノの巨匠たちとともに』



#愛読書で自己紹介
#山根あきらさん