ディズニーヴィランズ考①「国盗り物語『アラジン』」

※ディズニーの敵たち(ヴィランズ)を愛する一般人(not専門家)によるnoteです。
曲解・拡大解釈・暴論を多分に含むため、ディズニー映画を愛と夢と希望に満ちた物語として楽しみたい方にはお薦めしません。
酒でも飲みながら御笑覧ください。

皆さんご存知「アラジン」の話です。
アラジンの映画は3作までありますが、2、3はうろ覚えでテレビシリーズは未視聴。現在公開中の実写はまた大分キャラ造形が変わってくるため、今回はアニメ無印について。

さて、金ロー視聴中にヴィランズ過激派が呟いた内容がこちらになります。

(アニメ)ジャファーのことなんですけど、日中あの王と「じゃじゃ馬娘」のお守りして国政回しつつ「ダイヤの原石」なんてクソ曖昧な人材探して、夜は遠い砂漠まで往復ってのを何年も繰り返した挙句、出自最悪の調子のりに全て台無しにされたらぶちギレるの当然ではない??
ジャスミンがへそ曲げてたら毎回親父(王)に「なんとかしろ」って言われるやん…勝手に城を抜け出すような小娘と子供みたいな王の面倒をまあ悪巧みしつつ一応国が崩壊しない程度に何年も見てきたわけで…それを「王女と私が結婚すればよいのでは?」に「じゃがお前は年じゃろう?」って言われたらお前

これだとあまりに暴論なので噛み砕くと、

アグラバーという国の周辺は砂漠。日本と違って島国じゃない。他国とは、王族同士の見合いを取り付けられるくらいの交流がある。攻められたらアウト。

国内は、市場に活気はあっても皆が豊かに暮らせているわけではなく……「生きるため盗むのさ♪」を平気でやらかす某ドブネズミみたいな人間も沢山いる。
が、王サルタンは催眠関係なしに豪奢な宮殿で遊び、作中では娘の結婚相手探し以外何もしてない。
そんな王ですら憂いている跡取り問題について、その娘は一切協力せず、不自由ない暮らしをを窮屈に感じて勝手に城下へGo!

国、滅びますよね?

サルタンの在位期間は分からないけれど、少なくともジャファーは国務大臣としてそこそこ長く国を地道に守っていたはず。
それに加えて自分の野望を叶えるため、「ダイヤの原石」(これについては本当疑問なので後日書きます)探し……終わりの見えないプロジェクトと並行してやってるんだから本当タフだし有能。
夢と希望に満ち溢れていて、おまけに弁の立つ相棒までいる(ツーショット写真があるくらい仲良し☆)。
無能な上司(同族経営)がいなくなり、職場環境が改善されれば彼の労苦は報われ、 相棒と面白おかしく暮らせたはず。

けれど物語は彼を選ばなかった。

「アラジン」は、幸運にも国盗りに成功した男と、その男の存在(=最大の不運)によって全てを失った男の話です。

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