Twitterを眺めたり、愛人の家に泊まったりしている内に穢れて、お腹が空いた。月の夜、寂しいから、二十四時間営業のスーパーまで行く。下から、ガウチョパンツ、膝下丈のワンピース、膝丈のワンピースと三重に重ね着したような部屋着に、更にセーターとコートを被せてだるまになり、出る。

　お金はない。でも今夜は奮発する。

　スーパーに着く。人がいてうれしい。
　強く習慣づいているので割引シールを探して、値札を見る。肉が、肉がくいたい……と呻きながら割引シールの無いローストビーフを三回くらい手にとって、戻して、をする。
　割引のソーセージと、割引のにくまんで手を打つ。
　こういうのを食べてみたかった！普段めったに食べない。気分が高揚する。穢れてるから？

　夜の匂いのする男女とすれ違い、頭が傾く。女に会釈する。

　帰り道、買った食材の調理法を考える。にくまんは明日の朝ごはんにしようか。ソーセージは、カレーにしようか。カレーは炊き込みご飯が残ってるからダメか。じゃあほうれん草と一緒にソテーしようかな。いやカレーを作り置きしよう。

　冷蔵庫から作りおきのお味噌汁を出し、火にかける。続いて冷蔵庫からカレールーを出すが、少なかったのでビーフシチューのルーも出す。お盆を拭き、汁椀、飯碗、おかず用のお皿、納豆を乗せていく。冷えた炊き込みご飯の残りをよそう。
　炊き込みご飯を見て、カレールーとビーフシチューのルーをしまう。
　フライパンを出して火にかけ、ほうれん草を入れてからバターを探す。無かった。買う物リストに書かないと、と思いながらフライパンにソーセージと醤油を入れ、お味噌汁の火を弱め、にくまんという慣れない食品に興奮しながら、レンジでの温め時間を確認する。
「こうか」
　と呟きながら加熱。罪なきぶんになる。温まったものを一つ食べる。皿をもう一つ出し、盛ってみる。今日の主菜はにくまんになった。
　ほうれん草とソーセージの炒めものとお味噌汁もよそい、食事をちゃぶ台へ。

　Twitterに投稿しよう！わたし最近全然つぶやいてなくて、フォロー増やしながらRTばっかりしてて凄く怪しいので。ごはんを投稿するのでわたしは人間です、とアピールしよう。写真を撮る。横着したい慾を少しだけ抑え色々な撮り方を試す。

　お祈りして、食べる。

　多かった。

　にくまんが新鮮だった。

　食後、写真を加工して、Twitterにアップする。今まで文章も添えずに突然ごはんをアップしてきてこれも怪しかったので、並んでる料理の名前を間違えないよう気をつけながら書き添えておく。

　部屋着兼パジャマに甘くて白くてどろっとしたものが纏わり付いてきて、胸を押さえながら笑った。とても幸せになった。